オーディオ&ビジュアル

『大滝詠一 レコーディング・ダイアリー Vol.3』を読む

『大滝詠一レコーディングダイアリーVol.03 1983-1985』を手に入れた!このVol.3は『EACH TIME』のレコーディングを日付ごとに解説したものである。Vo.2は『ロンバケ』のレコーディング方法を大滝の証言や残されたトラックシート等を元に紐解くというものだ…

DENON DP-F300の音質を改善してみる(その3)

普及機であるDENONのレコードプレイヤーDP-300F。音質的な問題は主に品質の低い部品や重量に因るところが大きいと思うのだが、それとは別に常々思うことがある。それは針圧だ。一般的には重い方が音圧が稼げるが重くし過ぎても針や盤に負担がかかり破損の恐…

DENON DP-300Fの音質を改善してみる(その2)

DENONのレコードプレイヤーDP-300F、次の問題点だが、前述の通り、設置場所がアンプから離れているため、接続ケーブル(RCAケーブル)の長さが足りずに手持ちのケーブルで延長しているのだが、いつも聴く程度のボリュームでも、無音だとほんの微かにノイズが…

DENON DP-300Fの音質を改善してみる(その1)

ここのところ色々と忙しく、前回の記事からあっという間に半年が過ぎてしまった。さて、その前回書いたレコードプレイヤーの事だが、半年も過ぎれば音は大分馴染んで来たし、出来ることはほぼやったというところ。まあ、エージングについては賛否あるだろう…

レコードプレイヤー DENON DP-300Fを手に入れた!

もう10年以上前の話だが、当時使っていた10万クラスのレコードプレイヤーが壊れてしまったのだが、たまたま友人から廃棄予定だったミニコンポ専用のプレイヤーを譲ってもらい、それを今までずーっと使っていた…というか、やはりCDで聴くことがメインだったの…

完全生産限定盤BOX仕様『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 VOX』(NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition)を聴く!(その2)

散々苦言を呈したところで、次はいよいよその音質である。前回も書いた通り、『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 VOX』本編は、Blu-ray Disc(Blu-ray Audio)に収録されたこのハイレゾ音源のみのである。従って、今回の新しいマスタリングは、通常盤を入手しない限りは…

完全生産限定盤BOX仕様『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 VOX』(NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition)を聴く!(その1)

このブログ、実は記事にならなかった下書きってのがたくさんあって、その理由の殆どが、記事の内容が古くなってしまったというのが圧倒的なのだが、内容が文句ばかりになってしまったから、というものもかなり多い。そして、その両方を併せ持つこの記事は、…

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』各製品の全貌が明らかに!

来春発売となる『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』のVOX、アナログLP、通常盤CDの全貌が、遂に明らかとなった。VOX、アナログLPについては、発表当初から情報が小出しにされ、既に全ての内容が明らかになっていたのだが、残る通常盤CDの内…

PRISM『SECOND THOUGHTS / SECOND MOVE』(SACD)を買ったわけ。

このアルバムが出た1978年当時ってのは、音楽的ブームとして、まず、フュージョン/クロスオーバーがあった。その前の76~77年ってのが凄い年で、キッス、クィーン、エアロスミスの御三家の人気が爆発した一方、ベイ・シティ・ローラーズの人気が女子の間で…

大滝詠一『A LONG VACATION VOX』【完全生産限定盤】を聴く(その2)

では、さっそく聴いてみよう!…と、その前に、今回収録された本編の2021リマスターというのが、全くの新しいマスターからのリマスタリングという触れ込みなんだが、同梱されている分厚いブックレットにも、発売前に刊行された『レココレ3月号』のロンバケ特…

大滝詠一『A LONG VACATION VOX』【完全生産限定盤】を聴く(その1)

ロンバケの日である3月21日に、『A LONG VACATION』発売40周年記念としてリリースされたマテリアルは3種類で、通常盤CD(の初回仕様限定盤2枚組)、アナログ盤LP、そしてこの『A LONG VACATION VOX』である。 このVOXに収蔵されている音源フォーマットは、Di…

キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』50周年記念エディションを聴く

キング・クリムゾン『クリムゾン・キングの宮殿』が発表されたのが1969年。それからなが~い年月を重ねて、去年でなんと50年! それを記念して発売された本作品だが、音源はどれも似たり寄ったりで、食指を動かされる理由は実はさほどない。それでもこれを購…

ジョージ・ハリスンのBOX SET『Dark Horse Years 1976-92』を手に入れた!

HMVから『Dark Horse Years 1976-92』US盤BOXセットのデッドストックが大量入荷とのメール。そんなの騙されないぞ!と思いつつ調べてみると、これ、そもそもが27,000円オーバーのボッタ価格。それが、キャンペーン価格で19,000円になっている。更にスペシャ…

36年目の後悔 - 大滝詠一『NIAGARA CONCERT '83』を聴く

死ぬほど好きになった女の子がいて、しかし、ある日突然別れを告げられる「あなたとはもう逢いません」と。それからウン十年経ったある日、友人から連絡を受ける。彼は、自分は不治の病に侵されている、そして、死ぬ前にどうしても伝えたい事がある、と言い…

ブラインド・フェイス『BLIND FAITH』のLPを買う

中二の時、リアルタイムで初めて買ったクラプトンのアルバムが『安息の地を求めて』。正直、ハードルが高すぎて、それを理解するのに結構な時間を要した記憶がある(現在ではマストアイテムだ)。もちろん、クリームなんかを買ってもよかったんだが、何故か…

ホムセで見つけたビートルズの『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』(税込み309円)を聴いてみる。

先日ホームセンターで時間を潰していた時の話。よく、ワゴンに本人歌唱、だとか、オリジナル音源、だとか銘打って、格安で並んでいるCDなんかを見かける。最近では、昔のディズニー映画がワンコイン(500円じゃなくて100円ね)で売っていたりする。そこで見…

シリア・ポールの『夢で逢えたら VOX』にやっと逢えた。

生粋のナイアガラーである。と言いたいところだが、違う。んじゃあ、やっぱり『ロンバケ』から入ったクチ? と訊かれて、もちろん!と言いたいところだが、それも違う。自分でもはっきりとしないのだが、徐々にナイアガラの深淵に足を踏み入れて行ったという…

YesのSACD『サード・アルバム』を聴く

以前『海洋地形学の物語』のSACDの記事を書いたんだが、そのSACDの希少性(要するに限定盤)に危機感を覚え、結局『こわれもの』『危機』『リレイヤー』も購入したんだが、音質的にはイマイチの感があった。まあ、いくらSACDが超高音質だからといっても、リ…

ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念盤を聴く(その2)

ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念盤。購入した"スーパー・デラックス・ボックス・セット"では、2CD版のDisc-2「コンプリート・アーリー・テイク」が、2枚(Disc-2〜3)に拡充されている。[Disc-2 コンプ…

ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念盤を聴く(その1)

ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』("Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band"1967)の50周年記念盤。発売当初の喧騒からはや1ヵ月が過ぎたが、内容としては決して満足するものではなかったと明言したい。何か、もうひ…

YesのSACD『海洋地形学の物語』を聴く

何故かわからないけど、世の中にはタイミングってのがあって、それがいつまで経ってもどうしても噛み合わないって事がよくある。そのなかのひとつが、いつかは買おう買おうと思っているのに、何故か買えずに、未だに持ってないアルバムってのがある。まあ、…

ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念盤が発売に

ついにその全貌があきらかとなったビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念盤。例によって、様々な組み合わせで製品化されるのだが、ビートルマニアは迷うことなく、スーパー・デラックス・エディション(4CD+DV…

ECMの超名盤『THE KOLN CONCERT』『return to forever』『BRIGHT SIZE LIFE』が初のSACD化!

高校生の頃に行われたジェフ・ベックの来日コンサート。その時帯同していたのは、ヤン・ハマーではなくスタンリー・クラークだった。当時はベーシストにスポットライトが当てられていた時代で、ルイス・ジョンソンやジャコ・パストリアスと並んで人気があっ…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『Touch Me, Seiko 』編

松本隆の出世作といえば、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」だろう。歌詞の内容は今更説明するまでもないが、面白いのは、この歌詞を東京生まれの、しかも山の手育ちのお坊ちゃまが書いたというところだ。はっぴいえんどと良く比較されるサディスティック・…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『Snow Garden』編

クリスマスまでのカウントダウンも残り少なくなってきた今日この頃。今を逃すと意味がなくなる?というわけで、オーディオ誌"Stereo Sound"のSACD企画による松田聖子の『Snow Garden』。今回で第3チクルスとなるこの企画だが、例によってCDとSACDのハイブリ…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『金色のリボン』編

雑誌"StereoSound"による松田聖子のSACD/CDのハイブリッド盤第3チクルス。その第一弾となる『金色のリボン』と『Snow Garden』が発売になった。このうち『金色のリボン』はアルバム単体による再発は今までされておらず(10万円のCDボックスセットでのみ製品…

ジェフ・ベック『ワイアード』のSACDを聴く

今年2016年はハイレゾ元年といってもいいだろう。ハイレゾファイルの配信も本格的に始まり、"ハイレゾ"という言葉が一般に浸透した相乗効果で、オーディオマニア以外には受け入れられていなかったSACDも、ようやく日の目を見たという感がある。ただ、このハ…

松田聖子『風立ちぬ』『Pineapple』のハイレゾ音源を聴く

ネットでいつの間にか貯まったポイントを使おうと思ったのだが、案の定ろくな商品がない。唯一使えそうなのが音楽配信サイトmoraのギフトだったのだが、お釣りが出ない関係上、ハイレゾアルバム2枚と、単品2曲をポチった。購入したのは松田聖子の『風立ちぬ…

ザ・ビートルズ 『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』(The Beatles at the Hollywood Bowl)

世に名盤との誉れ高いライブアルバムは数あれど、実は本当の意味で完璧なライブアルバムってのは非常に少ない。音質が異常に悪いオーディエンス録音(観客がカセットテープ等で違法に録音したもの)や記録用に録音した音源を無理矢理製品化したものも多く、…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤、第3チクルス発売決定!

第2チクルスをもって完結と思われていた、雑誌「StereoSound」による松田聖子のSACD化企画。この度第3チクルスの発売が発表された。ファンの間から熱烈なリクエストがあった様で、それに応える形となった。ただし、今回は今までと違って、オリジナルアルバム…