流行のキーボード・クリーナー「サイバークリーン」を検証する

パソコンのキーボードの掃除は意外と面倒だ。掃除機で埃を吸い取るのが一番確実だが、たかがキーボードごときに、わざわざ掃除機を駆り出すのも面倒極まりない。そもそも、こういうったゴミや汚れが気になり出したりするのは、大抵が深夜と相場が決まっているのだw 故に、あまり大きな音を出したくは無い。また、小型の卓上掃除機も、意外と音が大きかったりする。
そこで最近、俄かに注目を浴び始めたのが「サイバークリーン」なる、ゲル状のキーボード・クリーナーだ(PCパーツショップにて780円で購入。145g入り)。写真を見ても判るように、ちょっと緑がかった黄色いゲル状の物質で、その昔、子供用玩具として流行った「スライム」そっくりだ。触った感じは、その「スライム」をプルプルにしたと思えば判りやすいと思う。「スライム」を知らないという人は、わらびもちを想像していただけばよろしいかと。匂いは、子供の誤食を防ぐためか、ガラスクリーナーの様な、室内用液体洗剤と似ている。また、触ると匂いが手に付くので、作業後は手を洗わなくてはならないようだ。
さて、いよいよ実際に作業してみよう。今回の検証に使用するのは、現役バリバリのNEC製キーボード(メカニカルキー)で10年モノだw 普段の手入れは、エアー・ダスターでキーの間のゴミや埃を吹き飛ばしたり、掃除機で吸い取ったりする程度で、もちろん、キーを外して洗った事も無ければ、洗剤を使って拭いたりした事もない。ゲルを手にしてみると、ひんやりと冷たく、あまりベタ付く感じはしない。キーボードのキーの間に押し付けてみると、確かにゴミや埃は良く取れるが、キーにこびり付いた汚れ自体はどうにもならない様だ。説明書きを読んでみても、汚れに関する記述は一切なく、やはり、ゴミや埃を取るだけのものとして考えた方が良さそうだ。結局のところ、それだけの為ならエア・ダスターを使って吹き飛ばす方が、手間も掛からず効率も良いようだ。また、ゲルが汚れてくると粘着力が低下して使えなくなるそうで、取替えの目安となる汚れの色が印刷されている。800円近い値段というのは話のネタ代も含まれていると考えるべきで、実用的な部分だけを取り上げるならやや高めという気がする。


写真左は使用前、右は使用後だ。使用後の方が多少白っぽくなったが、実際には汚れは殆ど落ちていない。
http://www.cyberclean.ch/