YouTubeのアカウント停止について

ニコニコ動画から主にボーカロイド作品を転載するために使用していたチャンネルのアカウント、“ifcat100”が先日停止されました。まずは、この件で、各方面の方々に大変ご迷惑をお掛けいたしました事を、この場を借りてお詫び申し上げます。
実は1ヶ月程前から、ボカロ作品の転載をメインとして活動しているチャンネルの、アカウント停止が相次いでいたので、数週間前からその覚悟は出来いました。停止措置はYouTube側から一方的なもので、例えば、「アップされている中の或る動画が、利用規約に違反しているので削除して欲しい」、等の説明は一切行われずに、唐突にアカウントの停止を受け、と同時に、アップされていた約3,500の動画も削除されました。3,500というのは、毎日10曲前後の作品を1年かけて紹介してきた結果の数字で、いわば1年をかけて築いたライブラリーでした。もちろん、紹介というのはこちらが勝手に行っている作業なので、実質的な被害は、それを受け入れて頂いていた作者様が被っているわけです。
それにしても、今回のボカロ作品狙い撃ちというのはどういった意味があるのでしょう? 例えば、普通、アカウント停止の措置が取られる場合は、段階的になされるのが殆どで、今回の様に、いきなりのアカウント停止で全作品削除というのは、アニメ放送作品の転載と同等の罰則的措置となっています。この事からも、その直接的な原因は、ボカロ作品に於けるアニメ作品の流用が問題だったのでは?との見方が主流となっており、この強行的な処置は、YouTube側の自主的な判断というよりは、外部からの強力な圧力によるものでは?との考えもあります。アニメに関連したボカロ作品で、著作権に抵触すると考えられるのは、以下のようなものだと思われます。

◎アニメのOPやEDをボカロがカバーしているが、動画がアニメ作品のオリジナルまたはパロディである。
◎上記作品のオケをアニメCDなどのオリジナル音源から流用している。
MMD等のキャラが、ボカロやUTAU及びその派生ではなく、アニメキャラやゲームキャラ、または実在の人物である。
MMDのみの作品で、BGMがアニメCDなどのオリジナル音源をそのまま流用している。

つまり、“MMDランカ・リー(ユーザーズ・モデル)がアニメのサントラ音源を使ってキラッ☆っと踊る”なんて作品が最も危険で、要は「ニコ動内でのお遊びなら大目に見るが、世界的な場所では、それは許されない事なのだ、ゴミめらが!」、といったところでしょうか。しかしながら、これらに該当する作品は、私のチャンネルに於いては1%にも満たない数で、段階的な規制措置でも十分だったはず。それを事前の警告無しに全作品を道連れに削除というのは、相当な圧力がかかった事を物語っており、穿った見方をすれば、アニメ規制にかこつけた実質的なボカロ作品の排除と考える事も出来ます。何しろ、こちらが把握している数だけでも、ここ1ヶ月で7,000以上のボカロ作品がYouTube上から削除されているのですから。まあ、アニメ関連会社やTV局の権利とは別に、ボカロ作品が他の音楽作品を凌駕してしまうと、非常に困るような団体もある訳です。
さて、現在、新しいアカウントを取得しまして、作品の転載は継続させて頂いております。また、徐々にではありますが、人気の高かった作品や、個人的に非常に気に入っている作品をセレクトして、別のアカウントにアップする作業も同時に進行しています。興味の或る方は、一度覗いてみてください。最後に、今回の件で、ボーカロイド作品の制作に携わっている多くの方々から、励ましの声を掛けて頂きました。大変感謝しております。どうもありがとうございました。

新作の紹介(ifcat110)
http://www.youtube.com/user/ifcat110
旧作の紹介(ifcat200)
http://www.youtube.com/user/ifcat200