原点回帰!Ludwig Supraphonic LM402 を買う(その3)

新しく買ったLM402。ライブやスタジオで使ってみて色々と音を詰めてみたんだが、あれやこれややっているうちに何か深い沼に嵌ってしまって抜け出せない状態(笑)。まあ、バンドによって音も変えないといけないし、ちょっと大変なんだな、これが…。少し変更した点としては、スナッピーをストレイナーに固定する薄いプラのベルトをワイヤーに変えてみた。ワイヤーといっても被覆されたナイロン線ってだけなんだが、今まで全てプラのベルトを使ってきたので、ものの試しに変えてみたというだけ。購入したのはCANOPUSのスネアワイヤーコード「04S06」。早速交換、と行きたいところだが、正直、ワイヤーの結び方が判らない(笑)。ネットで調べてみても、何かこう、これといった正確な結び方が出てこない。新しいストレイナーはネジではなくテンションボルトを使って締め付けるように改良されていて、まあ、現場なんかで運悪く破断や断線が起きた場合、速やかに交換が可能となったわけだ。そこで、このボルトにひと巻きさせてから結ぶというやり方が解けにくいらしい。実際に装着、演奏してみて判ったのだが、ストレイナーのスイッチを上げた瞬間、スナッピーがスネアサイドに吸い付く感じがある。プラは非常にタイトで伸びにくいため、スイッチを上げた時、張り付くといった感じで、あまりきつめにセッティングしてしまうと、スネアサイドの響きをミュートしてしまうし、微調整もあまり効かないのだが、ワイヤーの場合、スネアサイドの響きをあまり阻害しないし、微調整の幅も大きい。逆に、音がタイトからソフトに寄る傾向があるし、断線の可能性はプラよりも高い事は容易に想像できる。結論的には、どちらがより好みの音に近づけるのかという部分に尽きるのだと思う。

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さて、もうひとつの懸案。それはスネアケースだ。イシバシオンラインでおまけで付いてきたLudwig純正のケースだが、純正と言っても製品版ではなく、本当におまけ、といった作りで、正直使いものにならないレベル。最大の欠点は、どの部分にも緩衝材の類が一切使用されていないことで、ラフな取り扱いは非常に危険だ。また、肩掛けベルト式なのはいいんだが、リムが腰に当たって痛い。また、底が平らではないので、ストレイナーの損傷が心配だ。まあ、古いケースも所有しているんだが、あまりにも古すぎるので、ここは新調しようと思い立った次第。

購入にあたってはいくつかの条件があったのだが、まず、リュックタイプで背負えること。次に、黒くないこと(笑)。いや、これって意外と重要で、何しろドラムのケースってほとんどが黒かそれに近い色で、全くもって色気がないんだよね。そこで一番てっとり早いのはプロテクションラケットのケース。これはピンクやらグリーンやら数種類の色が選べるんだが、唯一の欠点が全商品に貼り付いているひげおやじのキャラ。正直あのセンスは苦手だ。全くもっていただけない。もうひとつ、TAMAから新しく出たソフトケース。シルエットは底が平らのかまぼこ型で、自立には有利なデザインだ。これは背負えるし色も二種類あるんだが、黒とネイビーでちょっと地味目なんだよね。値段は税込みで5,594円と激安なんだが、いまいち食指が動かない。他に少し気になったのがパールから発売されているBLACK JAM SERIESのケースだ。かなり堅牢でソフトとハードの中間にあたる作りで、他のケースと連結できたりと面白い。また、デザイン的にも優れているんだが、ちょっと地味かな?価格は19,000円とかなり高めだが、サウンドハウスなら13,800円(税込)程度だ。

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左上、付属のLudwig純正、右上、プロテクションラケット、左下、TAMA POWERPAD DESIGNER BAG、右下、Peal BLACK JAM SERIES

実は、以前から気になっていたのがアウトドアブランド「CHUMS」のケースで、色もド派手でブランドのキャラであるブービーバードの上半身がデカデカとプリントされているのが印象的だ。リュックタイプだし、アウトドア専門メーカーらしく、ショルダーベルトのクッションは厚く、カラビナを幾つも装着できるベルトが縫い付けてある。また、スティックケースが付属しており、それはケース上部に脱着ベルトで装着されている。表側=ブービーバードがプリントされている部分はそのまんま大きなポケットになっており、譜面等を入れるのに便利そうだ。背面がカートホルダーになっているのもいい。そして何よりも魅かれるのはその価格だ。10,584円。これ、他のソフトケースと比較すれば多少高めの設定だが、CHUMSというブランドで考えれば激安だろう。また、スティックケースも付属していると考えれば、かなりのお買い得感がある。ところがどっこい、このケース、見かけるたびにすぐに売り切れて、入荷未定になっていることが多い。そもそもが楽器メーカーではないので、楽器店にはそれほど流通していないのかもしれないが、見つけた時にはカラーが変更になっていたりする。これは後で判った事なんだが、実はCHUMSの直販サイトでは普通に入手可能なんだな。楽器店ばかり覗いていたので気付かなかったというわけだ。さて、この商品。人気ブランドという事もあって、ほぼ値引きは期待できないんだが、たまたまヤフーショッピングを開いたら、かばんバッグ15%引きクーポンってのがポップアップして来たので、そのままこれを使ってしまう事に(笑)。

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クレイジーカラーと称されるド派手な色使い。色の組み合わせは3回ほど変更されているが、以前のものは絶版となっている。他に黒地に白プリントのタイプもある。正式な名称は「ドラメット・デイ・パック・エコ」(Drumet Day Pack Eco)。 

到着したブツは想像以上にド派手で、実際に背負ってみると大道芸人感がハンパない…というか、見ようによっちゃ、トルネコ感満載といった風情だ。しかも、ネットでちょっと調べてみると、本来のアウトドア派の人たちが、キャンプの際に、これに鍋を入れたり、食器類を入れたりして使っているらしい。また、付属のスティックケースにはお玉や菜箸を入れたりしている(笑)。本来はそういう使い方は想定していないのだろうが、アウトドア派にとってみれば、CHUMSが楽器ケースを作る方が???なんだろう。

もう少し詳しく見てみよう。背の部分と表部分は、中に緩衝材が入っているが、分厚いという程ではなく、そこそこはプロテクトしますよ、といった程度。底は平らに縫製されており緩衝材が入っているため自立しやすいし、ラグやストレイナー(固定側)へのダメージは軽減できそうだが、底以外の部分、つまりシェルの部分は完全に無防備。以前から使用している友人曰く、電車やエレベーターに乗り込んですぐに振り向くと手摺やドアにリムやラグを強打するので注意が必要とのこと。付属のスティックケースは単に筒状に縫製されただけなので、ある程度の本数が入っていないと、ガチャガチャとうるさいし収まりも悪い。また、見た目がフニャっとなってしまって見栄えが悪いので、自分は100均で買った薄いプラの板を丸めて入れている。細かな不満は多少あるが、それでも、このデザインはインパクトがあり、存在感抜群! 注目を惹く事間違いなしだ。

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この項、完。