『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』各製品の全貌が明らかに!

来春発売となる『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』のVOX、アナログLP、通常盤CDの全貌が、遂に明らかとなった。f:id:hisonus:20211218110247j:plain
VOX、アナログLPについては、発表当初から情報が小出しにされ、既に全ての内容が明らかになっていたのだが、残る通常盤CDの内容も明らかになった。しかし、その内容には首をかしげるばかり。というのも、今までのナイアガラの伝に則れば、超高価なVOXセットを購入すれば、全ての内容がカバーできる、という考え方で、つまり、VOXを買えば、通常盤やアナログ盤は買う必要はないということであった。しかし今回、アナログ盤はVOXセットには含まれていないため、別途購入の必要があるのだ。因みに、ロンバケVOXのアナログ盤LPは重量盤2枚組、45回転であったが、通常アナログ盤は33,1/3回転の1枚ものだった。
そして、更に納得が行かないのが、本編のCDがVOXセットには含まれないという事。これはBlu-ray DiscBlu-ray Audioとして収録されるのだが、Blu-ray Discは基本的にコピー不可なので、本編を楽しむためにはオーディオセットで楽しむしかない。そして、スマホやポータブル・オーディオで外に持ち出すことは出来ないのである。更に悩ましいのは、通常盤CDが2枚組で、そのDisc-2にはかつてニッポン放送で放送された「スピーチ・バルーン 1982」「スピーチ・バルーン 2012」が収録されるのだが、これもまた、VOXセットには収録されない。
怒りのおさらい(笑)。要するに、今回2万円オーバーの高価なVOXセットを購入しても、更にアナログ盤、通常盤CDを別途購入しない限り、コンプリートとはならないということ。今までのVOX…即ちシリア・ポールの『夢で逢えたらVOX』と『A LONG VACATION VOX』は、もちろん不満な点は多々あったが、それでもVOXを持っていればコンプリート出来た(まあ、ロンバケSACD盤が後出し的に発売されたが、あれは新商品的な意味合いが強い)。そういった意味で、今回の商品構成には納得が行かない。特に、本編のCDがVOXに含まれないなど、これはもう、そのうちハイレゾで配信するから、スマホで聴きたければそっちを買えよ、といった伏線であるとしか思えない。
正直言って、40年以上経った作品がまだ金になるのだから、レコード会社としては非常に美味しい商品なのだろうが、もう少しファンに寄り添った商品構成を考えていただきたいものである。

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VOXには、ヘッドフォン・コンサートの一部(笑)が収録される。これもさっさと全編を製品化してもらいたいものである。