MEINLのCLASSIC WOOD CLAVES (CL1RW) を手に入れた!

基本のキである。もし、パーカッションで、一番最初に何を買う?と訊かれれば、いの一番クラベスと答えるだろう。安いし(笑)。
ところが、である。買えなかった…。なぜなら、これが一番怖かったから。パーカッションの恐さと言ったら、他に頼るべきものが何もないと云うところで、正直、寸分たがわずに、テンポを外すことなく叩くなんてのは、どう足掻いたって出来っこないからだ。なのに、バンド全体の流れを一手に引き受けなきゃならないって一体何なの? しかも、それが、たった二本のこの棒っ切れでさ。まあ、大袈裟に感じるかもしれないが、気分としてはちっとも誇張してはいない。言い換えれば、このクラベスという楽器、シンプルだからこそ一番難しく、そして、パーカッションの真髄がそこにあるといっても過言ではない、そういう楽器なのである。

さて、散々恐怖を煽ったところで、本題。
木製のクラベスである。材質から大きさまで様々なものが存在するクラベスだが、一番オーソドックスなものをチョイスしてみた。予めYouTubeで下調べをしたうえで、一番お手頃で、一番音が気に入ったMENILのCL1RWというモデルを購入した。

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以前、ライブで、とあるご婦人から声を掛けられた。曰く、うちの子がクラベスを買ったのだけれど、音が全く鳴らないのだとか。えっとですね、クラベスは恐くて持っていないんです、とはいえず(笑)、聞き齧った知識で、こう告げた。クラベスは手で包み込むように持って、真ん中辺を叩くと綺麗に鳴りますよ(いや持ってないけど)と。
そう、この楽器、ただ手に持って、つまり火の用心の拍子木みたく叩いても、綺麗な音は出ない。手でくぼみを作って、包み込むようにして持つのが重要なんだな。実際に手に入れた今、実践してみると、本当にデカい音が鳴り響く。カエルギロを遥かに凌駕するほどの大きい音。こんな音でリズム外したら生きて行けない!くらいデカい。しかし、負けないぜ。棒こそすべてだ! そして、この恐怖を乗り切らにゃあ、本当の意味でのパーカッショニストにはなれないんだろうなぁ。

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