小径シンバルのセッティングを極める!

小径シンバルは、1本のスタンドに複数枚をセットする事が可能だが、今回はそのセッティング方法を紹介したい。f:id:hisonus:20220402143237j:plain
今回使用するハードウェア類は全てTAMAのもので、これは性能的に他社より一歩抜きんでているからだ。メインで使用するのはダブルレッグのブームスタンド「HC43BWN」とクランプ「MC5」、更にクランプとブームを組み合わた「Cymbal Attachment MCA63EN」、これにロッドやアタッチメント等を組み合わせて使う。
では具体的なセッティング例を紹介して行こう。
まず、シンバルスタンドのブームアーム部分を引き出して、クランプをセットしたらアームを水平にセッティング。次に「MCA63EN」のアームを真逆方向に同じようにセッティングする。このアーム部分にクランプを追加すれば、1本に付き3枚程度まではセット可能だ。またカウベルやウッドブロックなら、もう少し追加することも出来る。f:id:hisonus:20220402141003j:plain
左側のアームはシンバルスタンドの物、右側のアームが「MCA63EN」。それぞれ「MC5」が2個取り付けてある。
MC5」の使用方法だが、ギアの付いた回転部分と、取り付け穴が90度変更できる部分、どちらを固定側(スタンドのロッド側)として使うのかというと、正直、どちらでも構わない。場所によってダメな場合もあるし上手く行く場合もあるので、そこは上手く行ったら正解ということ(笑) また、ウイングナットの付いている部分を上にするのか下にするのか、それとも斜めにするのかも同じ。例えば、写真にあるようにハットのアタッチメント「LHH」を使う場合、ウイングナットがボトムのシンバルに干渉してしまうので、この場合はナットが真下や斜めを向くようにセットする。また、写真のクランク型ロッドの様に高さを稼ぎたい場合は縦長方向に、写真のジャムタンバリンの様に、手前に距離を稼ぎたければ縦長にして手前方向に向ければよい。f:id:hisonus:20220402142152j:plainドラマーあるあるだが、セッティングに際して非常にシビアで几帳面な奴が多い。シンバルの高さや位置に対して数ミリ単位で調整しないと気が済まない😅

f:id:hisonus:20220402143255j:plainセッティング方法は無限大。頭を柔軟にして最適な位置を探し出せ!

最後に転倒についてだが、今回紹介したセッティングでは、アーム部がスタンドの真上にやじろべえの様にセットされているので、重量全体がそのまま真下にかかる。そのため、三脚の脚がどの方向に向いていても比較的安定する。もちろん、三脚のうちの一本が、奏者の真正面に来れば完璧だが、バスドラムを挟んだ場合距離が出るので、ほかの位置であっても構わない。ただし、全積載重量はかなりのものになるので、全く安全というわけではない。また、脱落にも十分注意して、あくまでも自己責任でセッティング、演奏して欲しい。転倒が心配な場合、タムホルダーにも応用できるので、そちらで実践して貰いたい。

 

今回使用したハードウェア(TAMA)とシンバル他。

Stage Master Boom Cymbal Stand HC43BWN
Compact Clamp MC5
Cymbal Attachment MCA63EN
Z-Rod for Splash Cymbal (Long) ZCYEL
Cowbell Attachment CBA5
L-Rod for Hi-hat Cymbal LHH
Cymbal Stacker CSA15

PAiSTe 2002 Splash 8"
PAiSTe 2002 Accent Cymbal 6"
PAiSTe Color Sound 900 Blue Splash 10"
PAiSTe PST X Swiss Splash 10"
PAiSTe PST X Splash Stack 10"/8"
MEINL Generation X 10" FILTER CHINA
MEINL Generation X 10" FX HAT
LP JAM TAMB LP1207-T

2022.06.13追記。

セッティング動画を公開しました。

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