Pearl COMPACT TRAVELER / パール コンパクトトラベラー (PCTK-1810BG) を叩いてみた! その2

さて、今回はいよいよ叩いてみる!

と、その前に、このコンパクトトラベラー、その見てくれから、音が小さそうで、家でも叩けそう…なんて想像している方も多いみたいですが、これをそのまま家で叩いたら大変なことになります(笑) 正直、普通のドラムセットと何の遜色もないくらいにデカい音が鳴ります。せっかくコンパクトなのにもったいない…誰もがそう思うでしょう。そこで、REMO社から発売されている、メッシュタイプのヘッド、「SILENT STRORKE」なるものを買ってみました。実はこれ、小規模会場のライブで使おうと思って購入したのですが、いかんせん、音が小さすぎて使えませんでした。ということは、恐らく、家での練習ならば最適だと思います。もちろん、力任せに叩いたり、オープンリムを多用する方には不向きですが、普通に叩く分には全く問題ないと思います。シンバルなんかも、サイレントタイプのものがありますので、併せて使えば完璧でしょう。

SILENT STRORKE。サウンドハウスにて、10"が980円、バスドラ用18"が1980円とお手頃価格だ。

では本題。上述のように、かなりの爆音が出るので、スタジオを使って実践してみる。以下、動画を参照して貰いたい。
まずは本体とハイハットカウベルの組み合わせ。ジャムタンバリンやシンバル等を追加してもいいが、転倒のリスクが大きくなるので、せいぜい2~3点にとどめておきたい。ハイハットは右側にセットしたが、両手を使った細かなフレーズを叩きたければ左側にセット…というか、正直どこでもいい。このアタッチメントは開閉は不可能だが、開き具合は任意の間隔をキープできるので、ハード系にも対応できる。
次に、スネアのスナッピーを切って、タム代わりに叩いてみる。今回はタオルでミュートした。かなりパーカッシヴな音が出るので、カウベルアゴゴベル等と組み合わせれば、ラテン系のパーカッション代わりにもなる。更に、手持ちのスネア(Ludwig Supraphonic LM402)を追加してみる。

youtu.be

お次は、例の小径シンバル達を追加してみる。もうこうなると、コンパクトトラベラーなんてのは関係なくて、ただの偏執気質の変態ドラマーの動画って気がしないでもないが、出てくる音は至ってシンプル、一聴すると普通の音にしか聞こえません。この小径シンバルを使う意味というのは、まずコンパクトなので重ねてしまえば小さなバッグに収納でき、大した重量にもなりません。また、サスティンが極めて短いので、一瞬のうるささはあるものの、それが持続しないので、デカイ音という印象が残りません。そして、複数枚のシンバルを一気に並べるとかなりの威圧感があって、インパクト効果は抜群です。動画を見て貰えば判りますが、シンバル類の全重量が真下に向かっているのが判ります。これはバスドラのシェルが無い分、距離を詰めることが可能なため、この様なセッティングが可能となるのです。ただし、転倒、脱落の危険は多少なりとも伴うので、これらの変態的なセッティングは、あくまでも自己責任でお願いします。そして、これだけの量のシンバル、アタッチメント類をセットしてしまうと、それなりの撤収時間が必要となります。バンド練習で、せーの、で撤収しても、ドラムだけ全然片付かない、な~んて事はよくあります。ドラマーあるあるです。

youtu.be

コンパクトトラベラーとはあまり関係の無い動画になってしまいました。編集はイマドキのYouTuberみたく、ルーズな間をカットするなどして極力短くしてみました。まあ、確かに飽きない動画になるけど、セッティングや撤収など、リアルタイムで必要となる時間の把握は困難になりますね。

この項、完。