エアプランツ、思えば初めてそれを見かけたのはダイソーだったと記憶しているが、それももう15年くらい前の話だ。その辺に転がしておいても勝手に成長する植物、最初はそんなものと認識していたし、それがこの植物の最大の売りであったはずだが、当然ながら枯れる。枯れる度にネットなどで情報を仕入れては上書きして、あれやこれやとやってみてはまた枯れる。数年おきにそんなことを繰り返して、それでもやっぱり枯れる。
水が要らない、から、水は必要、へと変化し、毎日霧吹きで水を遣る。買ったばかりの株は丸一日水に浸けておくが、それは月に一度は必要となる作業。葉の裏には気孔の様なものがあり、そこから水を取り込むのだが、それは夜間しか開かないので、水遣りは昼間やっても意味がない。葉の付け根に水が溜まると腐りやすいので気を付ける、等々…。前回の栽培の時は更に独自の解決策を弄してみた。葉の付け根に水が溜まらない様に、水遣り後に天地返しして付け根を乾燥させてみたり、腐敗防止にゼオライトを敷いた容器の上で栽培したり、と、思いつく限りの事を試してみた…が、枯れる。日当たり、温度、湿度、水遣り、腐敗防止、思いつく限りの事は全てやった…が、枯れる。
そんな時、動画サイトのお勧めで流れてきたのが、エアプランツを水苔の上で丸3年育ててみたというもの。もの凄い成長している! こ、これだ!なんの手間も要らず、放っておくだけで育つ方法。すぐにダイソーへ向かい、エアプランツと水苔を買ってきた(因みに水苔は200円だった)。容器に水苔を詰めてエアプランツをポンと置く。たったそれだけ、なるほどこいつは楽ちんだ、と思ったのだが、よくよく考えてみると、水苔の上に置くのならば、それがエアプランツである必要はないんじゃないか? あの、15年以上前に初めて出会った時の、部屋のそこらに転がしておいたり、吊るしておいたりするだけで、勝手に成長していく植物という概念が、今や水苔の上でなきゃ育たない植物だ。あれ?これって、ただ単にエアプランツ栽培の敗北宣言じゃね? そんなもやもやした気持ちのまま、でもこのまま大きくなってくれたら嬉しいなあと思う自分がいるのもまた事実。さて、3年後にはどうなっている事やら、いや、そこまで行かずにまた枯れてしまうのだろうか?興味は尽きない。

