2016-01-01から1年間の記事一覧

オムニバス盤『LET IT BE Black America Sings Lennon, McCartney and Harrison』を聴く

アメリカの黒人歌手によるビートルズのカバー集の第2弾が発売された。第1弾の出来がすごぶる良かったのだが、今回は"Harrison"が追加された事も相まって、いやが上にも期待感が高まる。ケース裏の曲目一覧を見ると、古くは1963年から最新は2009年とかなり長…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『Snow Garden』編

クリスマスまでのカウントダウンも残り少なくなってきた今日この頃。今を逃すと意味がなくなる?というわけで、オーディオ誌"Stereo Sound"のSACD企画による松田聖子の『Snow Garden』。今回で第3チクルスとなるこの企画だが、例によってCDとSACDのハイブリ…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤を聴く〜『金色のリボン』編

雑誌"StereoSound"による松田聖子のSACD/CDのハイブリッド盤第3チクルス。その第一弾となる『金色のリボン』と『Snow Garden』が発売になった。このうち『金色のリボン』はアルバム単体による再発は今までされておらず(10万円のCDボックスセットでのみ製品…

ついにFINALを迎える『鬼平犯科帳』

時代劇は子供のころからわりと慣れ親しんできた存在であった。今どきの考えでは、時代劇というと古臭い響きでしかないが、実は時代と共に多様な変化を見せており、いわゆる"勧善懲悪"といったありきたりなものばかりではなかった。ただ、演出も度が過ぎると…

北方健三『岳飛伝』の文庫化がついに開始!

「北方水滸伝」の最新シリーズ、『岳飛伝』がついに文庫化した。全17巻という事で、約1年半の長丁場となるが、逆に考えれば、それだけ楽しめる期間が確約されたという事でもある。北方水滸伝シリーズは『水滸伝』で描き切れなかった梁山泊のその後を"青面獣…

ジェフ・ベック『ワイアード』のSACDを聴く

今年2016年はハイレゾ元年といってもいいだろう。ハイレゾファイルの配信も本格的に始まり、"ハイレゾ"という言葉が一般に浸透した相乗効果で、オーディオマニア以外には受け入れられていなかったSACDも、ようやく日の目を見たという感がある。ただ、このハ…

松田聖子『風立ちぬ』『Pineapple』のハイレゾ音源を聴く

ネットでいつの間にか貯まったポイントを使おうと思ったのだが、案の定ろくな商品がない。唯一使えそうなのが音楽配信サイトmoraのギフトだったのだが、お釣りが出ない関係上、ハイレゾアルバム2枚と、単品2曲をポチった。購入したのは松田聖子の『風立ちぬ…

新座辺りで呑んだくれ

バンド仲間&呑み友達のピンクグレープの加藤君。彼が彼の地で開業してから20周年を迎えるとのことで、お祝いに新座まで足を運びましたよ、はい。北朝霞(朝霞台)には、セッションやら新座軽音部"ザーニーズ(仮)"の練習やらで何度も通っているのだが、お…

高田郁『あきない世傳 金と銀』

高田郁の新シリーズ『あきない世傳 金と銀』(源流篇)とその最新作(早瀬篇)。 前作『あい』は初挑戦となる実在の人物を描いた作品だったが、そのせいかちょっとばかり詰め込み過ぎで、消化不良といった感じだった。しかし、今回は太鼓判を押せるほどの出…

ザ・ビートルズ 『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』(The Beatles at the Hollywood Bowl)

世に名盤との誉れ高いライブアルバムは数あれど、実は本当の意味で完璧なライブアルバムってのは非常に少ない。音質が異常に悪いオーディエンス録音(観客がカセットテープ等で違法に録音したもの)や記録用に録音した音源を無理矢理製品化したものも多く、…

松田聖子のSACD/CDハイブリッド盤、第3チクルス発売決定!

第2チクルスをもって完結と思われていた、雑誌「StereoSound」による松田聖子のSACD化企画。この度第3チクルスの発売が発表された。ファンの間から熱烈なリクエストがあった様で、それに応える形となった。ただし、今回は今までと違って、オリジナルアルバム…

『エッセイ集 微熱少年』松本隆

立東舎文庫。何やら聞きなれない文庫名だが、立東をリットーと書けば納得するだろう。リットーミュージックが今年設立した文庫レーベルだ。その第一弾のひとつとして刊行されたのが、この『エッセイ集 微熱少年』だ。このエッセイ集には初出の一覧等のデータ…

『トミノの地獄 2』丸尾末広 

女優が生んだ双子はその兄夫婦に預けられたが、恒常的に虐待を受け、やがて勝手に見世物小屋へ売り飛ばされてしまう。見世物小屋の興行主ウォンは奇しくも二人の実の父親であったが、その事実はお互いに知る由もない。見世物小屋でカタンとトミノという名前…

Windows7を10へアップグレードしてみた。- その後 -

Windows7を10へアップグレードして約1週間、気になった事をいくつか書いてみる。 まず、10の無償アップグレード期限は既に経過しているが、ふと思ったのは、もしクリンインスコが必要になった場合はどうするんだろう?という事。調べてみたら、アップグレー…

Windows7を10へアップグレードしてみた。

Windows10の無償アップグレードの期限が今月(2016年07月)の29日と迫ってきたので、いろいろと考慮した結果、とりあえずアップグレードしてみることにした。最大の理由は、何といってもタダでできるという事。それと、セキュリティーの問題。現行使用してい…

ThunderbirdでHotmailが受信できない時の対処法

今回のお題はタイトルの通り、Thunderbird(メーラー)でHotmailのアカウントにアクセスできないエラーが発生する事案への対処法だ。 OSがWindows7になった時に、それまでOSに付属していたOE(アウトルックエクスプレス=メーラー)は廃止されたが、その時に新…

大滝詠一『アーリー大瀧詠一』のリマスターCD+ハイレゾ音源収録DVD-ROMが発売!

松田聖子のCD/SACDハイブリッド盤ですっかりお馴染みの、雑誌「ステレオサウンド」より、今回は大滝詠一の初期ナンバーを収録したベスト盤、『アーリー大瀧詠一』がリマスターCDとハイレゾ音源を収録したDVDの2枚組で発売された。(注:当時のアーティスト名…

今年も咲いたよヒメスイレン。2016

普段、全く手入れはしてないけど、毎年綺麗な花を咲かせてくれるヒメスイレン。ついでに、ここに放ったヒメダカも、代替わりしてるのか、それとも越冬してるのかわからないけど、春になると毎年元気に泳ぎ回っている。

シンセサイザーの第一人者、冨田勲氏が死去。

今年は偉大なるミュージシャン達の訃報が多いような気がするが、先日のキース・エマーソンに続き、ムーグ・シンセサイザーの可能性を世にしらしめた音楽界の巨匠、冨田勲氏が鬼籍に入った。それは、巨星墜つ、という言葉を使っても表現できないほどの喪失感…

ベビメタちゃん祭りだ、ワショ〜イ! BABYMETAL『METAL RESISTANCE』で震えろ! −その3−

発売日から約2週間経ったが、その間にベビメタを取り巻く状況は大きく変化した。まず、ウェンブリーのライブが大成功を収め、現地や日本の報道だけではなく、全世界から高い評価を得た。また、日本ではNHKで2014年の暮以来となる特番が組まれた。さらに、ア…

ベビメタちゃん祭りだ、ワショ〜イ! BABYMETAL『METAL RESISTANCE』で震えろ! −その2−

BABYMETALの2ndアルバム『METAL RESISTANCE』のレビュー、後編。 07曲目「シンコペーション」は戦闘アニメの主題歌のような曲調だ。そもそもアニメとメタルの親和性は非常に高く、アニメタルなんてジャンルも存在するくらいで、外国のメイトの中にも、このア…

ベビメタちゃん祭りだ、ワショ〜イ! BABYMETAL『METAL RESISTANCE』で震えろ! −その1−

BABYMETAL待望の2ndアルバム『METAL RESISTANCE』がついに発売になった。1stから2年ちょい、これが普通のアイドルなら、ずいぶんと長いインターバルだし、一流の大物アーティストであっても、この月日はちと長過ぎるだろう。ただ、彼女達はその間、ワールド…

大滝詠一『DEBUT AGAIN』で震える。

春先になると、必ず、大滝詠一関連のアルバム発売のニュースが舞いこんでくる。彼が亡くなってからというもの、それがなんとなく素直に喜べないのだが、今回のリリースが大滝の"新譜"と聞いて、こころが踊らないわけがない。ただ、何度も書いているように、…

さよなら、キース・エマーソン。

ここの所、大物ミュージシャンの訃報が続いているが、まさかキース・エマーソンのそれを聞く事になるとは思わなかった。しかも死因が自死というのが何とも辛い。ここ数日でようやくその原因らしきものが報じられるようになったが、何でも、ここ最近、指が麻痺…

追悼。ジョージ・マーティン

去年の11月、ビートルズのデビューシングル「ラブ・ミー・ドゥー」でリンゴの代わりにドラムを叩いた事で有名な、アンディ・ホワイト氏が死去した。新聞等では"五人目のビートルズ"として紹介されていたが、この"五人目"というのは、実はたくさんの人々が存在…

固定化された記憶

棚から落ちた安モノの時計は、電池を変えても二度と動く事はなかった。

『男と女』 ("Un homme et une femme" 1966)

ビデオデッキが壊れてからというものビデオテープが死蔵状態になっており、そこに収められた大量の映画も(当然ながら)ここ何年も殆ど観ていない。去年の年末に『明日に向って撃て!』("Butch Cassidy and the Sundance Kid" 1969)が放送されていて久々に観…

120GBのSSDを240GBに換装(その2)

OSの入ったSSDの換装作業の続き。 さて、無事にクローン化に成功した事を確認したので、後は旧SSD(120GB)と新SSD(240GB)の交換作業を残すのみとなった。PCケースはたま〜に、そう、数ヶ月に1回程度しか開けないので、今回はこの機会に軽く掃除もしておこう。…

120GBのSSDを240GBに換装(その1)

現在使用中のOSはWindows7なんだが、ここのところしつこくWindows10にアップグレードしろと通告が来る。正直いって、8以降のOSはタッチパネルに特化したものなので、デスクトップの自作機を使う者にとって、大したメリットがない。というか、この機能は完全…

『J・A・シーザーの世界』が[完全版]となって復刊!

廃刊となっていた『J・A・シーザーの世界』が[完全版]となってついに復刊した。どうやら寺山修司生誕80年記念の一環らしいのだが、オリジナル版の奥付を見ると発売が2002年4月とあるので(増刷がないとすれば)、実に約14年ぶりの復活となるわけだ。実は事前…