2012-01-01から1年間の記事一覧

VOCALOID 2012

最初に。約4年に亘って続けてきたYouTubeへのVOCALOID及びUTAU作品の紹介は、2012年7月31日を持ちまして終了させていただきました。転載を快諾して下さったボカロP、及び作品に携わった多くの関係者の皆様にあらためて感謝を申し上げます(YouTubeのチャンネ…

ウイスキーに合うアルバム No.08 - カサンドラ・ウィルソン 『シルバー・ポニー』(2010)

以前このブログで、黒人アーティストによるレノン&マッカートニー作品のカヴァー・アルバム『Black American sings LENNON & McCARTONEY』を紹介した時に(こちら)、お馴染み、マゴノシーンから、オススメのビートルズ・カヴァーを何曲か教えてもらったの…

ローレンツ 『ソロモンの指環』

かつて、ソロモン王は、大天使ミカエルより指環を授かったという。真鍮と鉄とで出来たこの指環は、真鍮側で天使を、鉄側で悪魔を呼び出す事が出来、そして、全ての動物の会話を聞く事が出来た。動物行動学の開祖であるコンラート・ローレンツの名著『ソロモ…

ラビ・シャンカール氏死去

シタール奏者のラビ・シャンカール氏が12月11日に死去した。享年92歳。ビートルズの、とりわけジョージ・ハリスンのファンとしては、彼の存在を抜きにしてロックを語ることは出来ない。ビートルズが「ノルウェーの森」("Norwegian Wood (This Bird Has Flown…

植芝理一 新装版『ディスコミュニケーション』1・2巻

今年の放送されたアニメの第1位を選べと言われれば、文句無く『謎の彼女X』であるのだが、正直、原作者である植芝理一の事も、この原作漫画の事も、何ひとつ知らなかったので、余計な先入観無しに見ることが出来たのは、ある意味幸運だったのかもしれない。…

PC用メガネを買ってみた

この季節になるとドライアイがやヴぁい。普段は目薬で対処するも、長時間のPC作業となると目がヒリヒリしてくる事もしばしば。そこで最近気になっていたのが、TVのCM等で頻繁に見かける様になったこのPC用メガネ。目に有害とされる、可視光線のブルーから不…

ゲーミングマウスパッドを買ってみた

予てより購入予定であったゲーミングマウスパッドを購入した…とは言うものの私はゲーマーではない。いや、かつてゲーマーであったと言うべきか? いや、やはりそうではないな…。10代の頃は、夜な夜なバイクを駆ってゲーセン通い、ってのは事実だけど。自分の…

ロバート・カーソン『46年目の光』 から読み解く、目に映るものの真実 その3

マイク・メイは視覚を取り戻したが、映像を正しく理解する為のニューロンが機能していなかった。彼が目に映るものを理解するのは、外国語を覚えたばかりの大人が、聞こえてくる全ての会話(外国語)を、いちいち翻訳しているという行為に似ている。目に映る…

ロバート・カーソン『46年目の光』 から読み解く、目に映るものの真実 その2

人はものを見る時に、それまでの経験や学習によって蓄積された膨大な量のデータを、無意識のうちに当て嵌めて映像化している。その過程に置いて重要な働きを担うのが"ニューロン"と呼ばれる神経細胞である。例えば、立方体が立方体として見えるのには、いわ…

ロバート・カーソン『46年目の光』 から読み解く、目に映るものの真実 その1

このブログで少し前に紹介した、ロバート・カーソン著『46年目の光』。3歳の時に失明したアメリカの実業家、マイク・メイが、手術により46年後に視覚を取り戻すといった内容で、ノンフィクションである。この本を知ったのは、約3年前の新聞の書評であったが…

くらもちふさこ 『as エリス』

個人的な体験談を話すと、以前、YouTubeのチャンネルで、メキシコの14歳の女の子とメル友になった。もちろん彼女が、本当に14歳の女の子である証拠はどこにもない。彼女はアニメやボカロに興味があって、秋葉原(原文では、AKIBAHARA)に行ってみたいと書い…

ぶらり途中下車、下町への旅 その参

前回よりつづき。さて、いよいよ最終目的地、東京スカイツリーへ。まずは雷門を抜け吾妻橋へと向かうが、その途中、"神谷バー"へ向かうのを忘れちゃいけない。お目当てはもちろん"電気ブラン"。アルコール30度のものは頂いた事があるが、今回はオールドタイ…

ぶらり途中下車、下町への旅 その弐

前回よりつづき。池波正太郎記念文庫を後にし、言問通りを隅田川方面へと往く。途中、浅草寺の裏手から入って、仲見世通りを抜け、吾妻橋に出ようという算段。浅草寺裏への入り口付近に聳え立つのが、常盤堂かみなりおこし本舗のビル、その名も"雷5656会館"…

ぶらり途中下車、下町への旅 その壱

21日の昼過ぎ、東新宿のライブハウスを後にして、う〜むと唸ってしまった。一人でやって来たのはいいんだが、その後の事をちっとも考えていなかった。ライブハウスに残る事も考えたのだが、いかんせん、知り合いがメンバー以外にいないw さて、この、日曜の…

Voodoo Lotus のライブへ行って来た!

このブログでも何回か紹介している、バンド仲間でベーシストの、マゴノシーンが所属する、"Voodoo Lotus"のライブへ行って来ました。場所は東新宿にある「新宿JAM」。ちょいとばかり早く着き過ぎて、ライブハウスの入り口は閉ざされたまま。仕方なく、近くの…

Panasonicのブルーレイディスクレコーダー「DIGA」DMR-BWT530が発売に!

というわけで、ちゃんちゃんwあ、いや、実は、この後継機種発売は織り込み済みで、2ちゃんのスレッドでも10月下旬か11月頭頃に発表があるという情報は既に流れていた。発売直後の価格がどれくらいになるのかは全く判らないが、"BWT520"の店頭価格は家電量…

Panasonicのブルーレイディスクレコーダー「DIGA」DMR-BWT520を買った!

久しぶりに録画機を購入。HDD&ブルーレイ(以下BD)である。かつて、ビデオテープという記録メディアは、普通に操作しているにもかかわらず、パーツの劣化に起因するやテープの破損や破断、また、画質の経年劣化といった呪縛から逃れることが出来ず、自分に…

Mods Clown の初ライブへ行って来た!

バンド仲間でボーカリストのYou1さんが、新しいバンド"Mods Clown(モッズ・クラウン)"を立ち上げた。そのお披露目ライブが、船橋の「空」で行われるとの事で、行って参りました。お披露目という事もあって、周りは知った顔が多く、開演前からアットホーム…

ニッカ『竹鶴12』で秋の夜長を愉しむでござるの巻

サントリーは『山崎』『白州』というシングルモルトの2大ブランドを擁するが、このニッカ『竹鶴12』に相当するピュアモルトのブランドが無かった(シングルモルトは同一蒸留所の原酒のみ、ピュアモルトは複数のモルトをヴァテッドしたものを指す。竹鶴は余…

わずか32GBのラララ

クルマを新しく買い換えた(その話は、またの機会にでも)。搭載されたナビのオーディオ機能では、一応32GBまでのSDカードに対応しており、以前のカーステの様に、CD-RにMP3のデータを書き込んで使ったりする必要がないので、超楽チンだw そもそも、普段の…

北方謙三 文庫版『楊令伝』完結!

先日、高田郁の『みをつくし料理帖』がドラマ化された。当然ながら、物語は料理を中心に進んで行く。もちろん、盗賊なんかは出てこない(あっ、火付けは登場したけど)。それは、この原作が、あくまでも料理小説だからだ。池波正太郎の作品には、読んでいる…

再会

わんこ(♀)を飼い始めてから一月半、今日はニチイグリーンファームが運営する、犬とのふれあいを主な目的とした施設、"レイクウッズ・ガーデン -ひめはるの里-"へ行って来ました。今回は、園内にあるトリミング施設でのシャンプー及び爪切り等の様々なケア…

ウイスキーに合うアルバム No.07 - XTC 『ママー』(1983)

歴史の長いバンドである。とは言うものの、現在はアンディ・パートリッジひとりだけのユニットで、気付けば12年もアルバムは発表されていない(2005年にシングルを発表)。パンキッシュでポップな1st『ホワイト・ミュージック』"White Music(1978)"は国内外…

黒いビートルズを聴く 『Come Together / Black America sings LENNON & McCARTNEY』 V/A

以前、バンドで一緒に演ったベーシストのマゴノシーンという人は、黒人音楽全般に非常に長けた人で、その知識たるや、そこいらの音楽評論家も舌を巻くと思われるほどで、私などの限りなく浅い知識と違って、ブラジルの青空が見えるほど深いのであります。そ…

北大路欣也版『剣客商売』始動!

いまだ根強い人気を持つ、池波正太郎原作の時代劇『剣客商売』。藤田まことの死後、長らく新作が待ち望まれていたが、今回、北大路欣也をその後任に据え、遂に新シリーズが始動した。とはいうものの、同じく池波原作の『鬼平犯科帳』でもそうである様に、既…

ブドウスズメ

今年も厳しい残暑となり、庭の木々も例年にも増して盛大に葉を茂らせていますが、ちらほら秋の気配も感じる今日この頃。毎年、ぶどうの木に集るのはブドウスズメの幼虫で、今年も終令となった大人の人差し指程のでかいやつが数匹w 幼虫は葉や枝の色に似せた…

『マリー・ボーン』 "Marry Born"

今年も猛暑となり、例の如くハイボールなんぞにお世話になってます。個人的には、シングルモルトの様な繊細なウイスキーをベースにしたカクテルにはちょっと抵抗があるので(もったいないと言うより、申し訳ない気分)、毎回安いブレンデッドを調達して作っ…

金メダル獲得!

ロンドン・オリンピックは、偉大なるブリティッシュ・ロックバンド、TheWhoの演奏で幕を閉じましたが、日本国内では未だ熱気冷めやらず、メダリスト達の話題などで持ちきりです。自分はメダルなんて代物には死ぬまで縁が無い、何の取り柄も無い人間なんです…

丸尾末広 花輪和一 『無惨絵 新英名二十八衆句』

四半世紀の時を経て遂に復刻された『無惨絵 新英名二十八衆句』。今回はポスター・ブック仕様での復刻なので、オフィシャル的には"新生"なのだが、そもそも、自分がこの作品の存在を知った時には、オリジナル版(1988 リブロポート刊)は既に絶版で、高額プレ…

綿矢りさ 『ひらいて』

前作『かわいそうだね?』は、例の「女子のめんどくせーやつ」の話だったが、あれは割りと一般受けしたらしいw コップに少しずつ、少しずつ水を足して行って、これはもう、後は溢れるしかない、という進行で、最後の最後、作者がコップを握って割ってしまっ…