2011-01-01から1年間の記事一覧

さようなら2011

というわけで、今年最後のブログなんですが、今年は何と言っても、東日本大震災の一言に尽きるのだと思います。3.11、この日を境に、日本人の意識は大きく変わったのです。それは、地震に対してとか、原発に対してとか、そういう事全部をひっくるめた、もう…

VOCALOID 2011 後編

前編より続き。06.初音ミクさんにオリジナル曲37「せかいのおわり」黒魔さんについては、今更紹介する必要もないし、選曲するにしても、かなり悩むほど良曲が多いんですが、この曲は個人的に来ましたね。彼の作品の根底には、チップ・チューンってのがあって…

VOCALOID 2011 前編

毎年この時期になると、クリスマス中止のお知らせが来ていたんだが、最近では、お知らせすら来ずに中止になるw もう見捨てられたんだねorzというわけで、例によりまして、今年も、個人的に気になった、或いは良く聴いた作品を紹介したいと思います。ボーカ…

ザ・フーの『四重人格』と『さらば青春の光』 2

前回より続き。ロックが大人になることは未知の領域であったが、その初期衝動を内包したまま完結できる唯一の方法があった。「マイ・ジェネレーション」(The Who"My Generation"1964)は大人に対する若者世代からの一方的な宣言であるが、気弱そうなガキが、…

ザ・フーの『四重人格』と『さらば青春の光』 1

今月号の『レコード・コレクターズ』(2012年1月号)第2特集はザ・フーの『四重人格』(The Who"QUADROPHENIA"1973)だ。これは先月、11月16日に発売になったDELUXE EDITIONの発売を受けてのそれだが、レココレの発売日が毎月15日なので、この特集まで丸々1ヶ月…

安いは悪? 新しいプリンタ(複合機)を買ってみた - Canon PIXUS MP493 -

この時期、年賀状を作ろうと思って、久々にプリンタやスキャナの電源を入れてみたら、ありゃ?動かない!(汗 となって、痛い出費を余儀なくされる人も多いはずだ。実は、これは自分の事だw ただし、急に動かなくなったのではなく、13年選手のそれを騙し騙…

ジョンの命日に『僕はビートルズ』の第7巻を読む

ジョンの命日だというのに、多くのメディアは何も語らず、ただただ、この日が過ぎて行く。時の流れの無情さを感じずにはいられない1日であった。さて、いつもの様に、本屋で色々と物色していると、『僕はビートルズ』の第7巻を発見。いつの間にか発売されて…

映画監督のケン・ラッセル氏が死去

11月27日、英映画監督のケン・ラッセルが死去した。享年84歳。数々の問題作を発表してきた彼だが、ロック好きとしてはやはり『トミー』("Tommy"1975)を外すわけには行かない。これは、ザ・フー(The Who)の同名アルバム(1969)を映画化したものだが、そもそも…

フォルクローレのライブへ行ってきた

先日、友人の所属するフォルクローレのグループ"Inti Quilla"(インティ・キーリャ)のライブに行って来ました。フォルクローレってなんぞ?という人も多いかもしれませんが、大雑把に言ってしまうと、ペルーやチリといった南米アンデス地方の民族音楽の事で…

続・ビーチ・ボーイズの『SMiLE』どーする?

前回より続き。 ビートルズのアルバム『Let It Be... Naked』が当時の取り決めを反故にする形で、音だけを解体再構築してしまった時点で、矛盾を抱え込んでしまったわけだが、この『SMiLE』はどうだろう? そもそも今回のこのプロジェクトはキャピトル主導の…

ビーチ・ボーイズの『SMiLE』どーする?

40数年間封印されていたビーチ・ボーイズの『SMiLE』が遂に発売になった。が、買ってはいない。その前に、今回はビートルズの話から。『LET IT BE』(1970)というアルバムがある。言わずと知れたビートルズの傑作アルバムだが、記憶では映画『レット・イット…

一汁一菜生活へ

ふと気が付けば今年も残すところあと一月半、外飲みの機会が増えるその前に、恒例の一汁一菜生活をやっておきましょうかね、と思っていた矢先に、中ってしまいました…宝くじ、じゃなくて、食中毒w 正直、今回は酷かった。原因は恐らく賞味期限の切れたスモ…

女子の面倒くせーやつ

1週間前の事。綿矢りさが久々にTV出演するというので、正座して拝見しましたw メディアへの露出ってのは新聞等の対談を除けば、恐らく芥川賞受賞以来の事じゃないのか? それにしてももう10年か。17歳の少女はきっと素敵な27歳の大人の女性になったに違いな…

Reunion Gig

高校時代に初めて組んだバンドのメンバー。たまには一緒に演ろうぜ、と言って出来ないこともないが、いざ演ろうとなるとなかなか実現しない。ところが、たまたまスーパーでばったりと遇って、こりゃあ何かの縁だねえ、などと言って別れた数週間後にまた別の…

梁山泊再び

北方謙三版『水滸伝』の文庫版を読了したのが、確か2008年の事。その頃、その続編である『楊令伝』の単行本は既に発売されていた。北方版『三国志』の時もそうであったが、毎月毎月、文庫の発売を待ちわびて過ごす日々は相当辛いものがある。特に『水滸伝』…

Rehabilitation Gig

バンドは現在、開店休業中。恐らく今年のライブはもうない。それでも2〜3人で集まっては、ちびりちびりとデモ作りなんぞにいそしみ、何とかバンドとしての体を成そうとしているわけです。しかし、そこでの役割は、不本意ながらベースを弾いたり、ボンゴを…

円高差益を飲み尽くせ!

日本経済の実態を反映していないと言われている円高で、製造業を始めとする各方面では様々な影響が出始めていますが、それでも、一消費者としては、円高差益の恩恵に与らない手はありません。しかし、美味しいスコッチが激安特価に!と思いきや、実際にはそ…

333

今回の震災により、東京タワーの先端が大きく曲がってしまったというニュースを聞いた時、真っ先に思い浮かべたのが、楳図かずおの大傑作、『わたしは真悟』の一場面であった。 親の都合により離れ離れになってしまうさとるとまりんは、ふたりの秘密の遊び道…

ディスク・メディアの行方

DVDの発売は1996年だが、PS2の発売によって一気に普及したのが2000年以降なので、一般的には10年そこそこのメディアという認識だろう。そして、地デジ化によるTV買い替え特需により、苦戦していたBD(ブルーレイ・ディスク)もここに来て普及に弾みがついた…

腕時計の話

先日、腕時計のバンドを交換した。最近では、ケータイの普及と供に腕時計をする人がかなり減ってきているそうだが、自分の場合、長年身に着けていたせいか、今更外して外出しようという気が起きない。時間をすぐに確認できる状態というのは、常に少し先の計…

夏の終わりのあれやこれや

あっという間に夏が過ぎ去り、気が付けば秋の虫の声がちらほら聴こえたり…は、まだしてないw けれど、それもあと数日の内にといったところだろう。今年の夏は原発事故を受けて節電一色となったわけだが、多くの国民がこれに対して真摯な対応をしたのではな…

マルスウイスキー蒸留所

先週、厳しい残暑の陽射しから逃避すべく、クルマを駆って一路信州の蓼科へと向かったのだが、普段の行いがとっても良いおかげで、滞在の初日以外は全て土砂降りの雨w といっても、毎回この避暑地ではこれといった計画も立てずに、森林の散策や近所の池へと…

2Tや3T

最近、HDDの大容量化が進んでいる。アクセススピードで追いつくことの出来ないSSDにOSのインストール先を譲り、HDDは主にデータ置き場、といった役割分担が明確化してきた。現在の主流は2TBであるが、3TBのものも価格が下がってきており、最近では1万円を切…

続・真夏の夜のウイスキー

"猛暑"と書いた途端、涼しい日が続いたり、また暑さがぶり返したりと、不安定な陽気が続いていますが、それでもやっぱり暑い夏の夜は、ウイスキーで暑気払い。というわけで、前回の続きです。先日、某量販店へ足を運んだところ、見慣れないスコッチが何本か…

真夏の夜のウイスキー

今年もまた猛暑となりましたが、例によりましてシングルモルトをチビチビ嘗めてなんかいられねーっ!ってわけで、最近ではハイボールなんぞを頂いているのですが、このブログでも何回か書いている様に、昨今の、何から何までハイボールといった風潮には異を…

きっと何者にもなれないお前たちに告げる 『輪るピングドラム』

『輪るピングドラム』は『少女革命ウテナ』以来実に12年振りとなる、幾原邦彦の監督作品である。かなりの期待感を持って迎えたこの作品は、その予想を遥かに上回る出来で、個人的には今のところ非の打ち所がない。ウテナ同様、毎回"キメ"となるシーンが登場…

音楽評論家の中村とうよう氏が死去

中村とうよう氏が死去。死因は飛び降り自殺らしいとの事。とうよう氏と言えば、「ミュージック・マガジン(当時:ニュー・ミュージック・マガジン)」創設者の一人として有名だが、数多くのライナー・ノーツを手掛け、辛口な評論家としても有名だった。また、…

初音ミクとその人格らしきもの

先日、アメリカのLAで行われたAnimeExpo2011に於ける初音ミクのコンサート(MIKUNOPOLIS in LA)は、国内外でも大きな話題となり、今更ながらその人気に驚いた方も多かったはずだ。しかし正直なところ、例えば、YouTubeに転載させて頂いたボカロ作品に対して…

RADIO-ACTIVITY

久々のボーカルアルバム『HoSoNoVa(ホソノバ)』が話題の細野晴臣氏だが、先日放送された「ETV特集」では、震災による音楽家の精神的ダメージについて語っていたのが印象的だった。震災後に感じたのは、音楽なんてどーでもいい。これには物凄く共感できた。も…

祝50万再生! 『ハッピーシンセサイザ』の軌跡

YouTubeに転載させて頂いたEasyPop(BETTI)さんの 『ハッピーシンセサイザ』(巡音ルカ・GUMI)が再生50万回を達成しました。おめでとうございます! というわけで、今回はこの50万回という数字から生成されたデータを紹介してみたいと思います。ご存知の方もい…