SATA3(6Gbps)のHDDを換装 : 追記

今回の作業は、"増設"ではなく"換装"である。理由は、頻繁に使うことのないデータを常時接続しておく意味があまり見出せないので、今まで使用していたHDDを動画等のデータ置き場として取り外し、性能の良い新しいHDDを常時接続としたのである。
もう少し詳しく書こう。まず、SSDの欠点として、書き込み回数の上限というものがある。同一箇所への頻繁な書き込みは、避けた方が望ましいのである。OSは一度インストールしてしまえば、ほぼ読み出し専用だが、例えば、Webブラウザー等のキャッシュの保存場所は、Cドライブがデフォルトである。また、作業状態を保持し続ける様なアプリ(レタッチ、音楽制作、動画制作等のアプリ)の一時ファイル置き場は、やはりCドライブがデフォルトである。SSDをメインドライブ(Cドライブ)として使う場合、頻繁な書き込みを避ける為に、これらの場所をHDDへと変更する事は必須である(出来れば、一般的な作業場所となる"デスクトップ"の場所も変更するのが望ましい)。つまり、今回、換装した、元のHDDは、そういった頻繁な書き込みに対応していたものなので、これ以上の酷使はHDDの劣化や異常を引き起こしかねないのである。そこで、このまま常時使い続けるのではなく、取り外して倉庫として使おうと考えたわけである。また、もうひとつの理由は、新HDDがSATA3(6Gbps)で1プラッタ=1TBと高性能である為、現在のHDDよりも、より高速な読み書きが期待できると言う点である。
しかし、問題となるのは、前述の、キャッシュや、一時ファイル置き場、デスクトップの場所を変更してしまっている点である。新しいまっさらなHDDには、当然ながら対応するフォルダがないので、アプリに記述されているアドレスからは辿り着くことが出来ない。そこで、元HDDの中身を、新HDDへと丸ごとコピーしてしまう事にした。そうしてから、元HDDの中身をまっさらにして、ファイル置き場の倉庫にしてしまおうと考えたのだ。まあ、考え方としては何も問題はない。ただ、作業前に、デスクトップに散らかったデータを一箇所に移してから、デスクトップの場所をCドライブに戻してやる事にした。換装後、万が一の時(例えば、ドライブ番号が強制的に変更されてしまったような場合)デスクトップの場所を探せずに迷子になる可能性があるからだ。作業開始前に、HDD自体を完全フォーマットしてやる。以前は10時間くらいかかった記憶があったが、今回は6時間程度で完了した。早速、6Gbpsの威力が発揮されたか? 更に、約1.5TBのデータコピーも約6時間と、かなりのスピードであった(ただし、細かなファイルが少なかったのが、その理由かもしれない)。


通常、Cドライブの、コンピューター>ローカルディスク(C:)>ユーザー>※ユーザー名> にあるデスクトップだが、アイコンを右クリで、場所を変更できる。


同じく、IEの場合、インターネットオプション>全般、にある「閲覧の履歴」「設定」>「フォルダーの移動」、で変更が可能だ。
これらの作業は、Cドライブの残りの容量がピンチになった時にも有効なので、覚えておこう。