VOCALOID 2011 後編

前編より続き。

06.初音ミクさんにオリジナル曲37「せかいのおわり

黒魔さんについては、今更紹介する必要もないし、選曲するにしても、かなり悩むほど良曲が多いんですが、この曲は個人的に来ましたね。彼の作品の根底には、チップ・チューンってのがあって、これも、出だしからファミコンの『MOTHER』辺りを彷彿とさせます。勿論、彼がリアルタイムで経験した筈はないんですがねw

07.【初音ミク】 BedroomAlone 【オリジナル曲】

samplingsamplingさんの作品。基本的にはサンプリング音主体による楽曲構成で、他の作品もクオリティが非常に高く、ユニークなものばかりで、全てオススメ出来る。しかし、全作品に於いて、再生回数が信じられないほど少ない。これは何かの陰謀か、それとも策略か? 何とかしろ。

08.【初音ミク】雨音ワルツ【オリジナル】

t_yさんの作品。スィング系のワルツ。オケがそつのない作りで、逆に非凡なものを感じる。ただひたすらミクの歌声が切ない一作。しょぼいイラストのアニメがまた泣ける。

09.海外旅行[オリジナル曲][グミ]

Tempo-Pとneutrino氏のユニットによる海外組ボカロ作品。テクノ歌謡の王道みたいな作りで、とにかく楽しい。彼らのこれからの活躍に期待したい。

10.トモダチの距離 (鏡音リン オリジナル曲)

最後はベーコンPさんの作品。なんか、もう、リンちゃんの事は、ジェバンニpかベーコンさんに任せておけばいいような気がしてきたw よろしくお願いします。

VOCALOIDには基本的にジャンル分けが存在していないので、ある一人の人間が全ての楽曲を網羅するというのには限界がある。確かに、再生回数の多い作品は、本当に良く出来ているなあと関心するものばかりで、それを押さえておけば乗り遅れはないのかもしれない。しかし、それだけを頼りに追いかけていては、本当に自分にとって有用な音楽を見落としがちになる。むしろ、再生回数の少ない楽曲には何かがある、と勘ぐってみるのも面白い。当たり前だけれど、まあ、大抵はハズレw しかし、ひょっとすると、そこに未知なる才能が埋もれているのかもしれない…と思いながら、色々聴いてみるのも面白いかなあと思う。来年も良曲に巡り合えます様に。