さようなら2011

というわけで、今年最後のブログなんですが、今年は何と言っても、東日本大震災の一言に尽きるのだと思います。3.11、この日を境に、日本人の意識は大きく変わったのです。それは、地震に対してとか、原発に対してとか、そういう事全部をひっくるめた、もう一段階上のステージへと、意識が移行したのだと思うのです。思えば、この社会には元々大きな歪みがあって、しかも、多くの人がそれに気付いていながら、何もしていなかった。地震もいつか来ることが判っていたし、原発もいつかは事故が起こるような気はしていたのだ、多分。そして、多くの方々が犠牲となって、初めて事の重大さに驚く。遅かったんだよ、判っていたのにさ。
カルロス・ゴーン氏が、自動車会社が自動車だけを作っていられる時代はもう終わった、みたいな事を言っていたのだが、これはもちろん経営だけの話ではない。全人類は、現段階において、化石燃料からの完全脱却が課題なのだから、全ての分野において、これを目指して行くべきである。二酸化炭素排出量で世界各国がぐだぐだと揉めているうちに、地球はどんどん弱ってしまう。その時になって、楳図かずおの『14歳』みたく各国首脳が集まって「我が国が間違っていた」などど謝罪し合っても、何もかもが手遅れなのだ。このままでは、我々の地球は確実に死ぬのだ。
だから、ここで言おう。2011年の人類よ、さようなら、と。新しい意識の元で、新しい世界を作って行くことが、2012年からの人類の責務であるのだから。


2011.03.11 あの日、まるで何事も無かったかの様に沈んで行った夕陽の姿を、決して忘れる事はないだろう。