VOCALOID 2012

最初に。約4年に亘って続けてきたYouTubeへのVOCALOID及びUTAU作品の紹介は、2012年7月31日を持ちまして終了させていただきました。転載を快諾して下さったボカロP、及び作品に携わった多くの関係者の皆様にあらためて感謝を申し上げます(YouTubeのチャンネルはこちら)。…と、まあそんなわけで、ボカロ作品につきましては、今年後半についてはあまり詳しくはありませんので、今回は、VOCALOIDの動向などについて書かせていただきます。
今年は、VOCALOIDが世間一般に広く知られるようになった年だったと思います。特に初音ミクは、TVのCMやラジオのジングル、「Project DIVA」といったゲーム・ソフトから、オペラ作品「THE END」までその活動の場は幅広く、またライブ「ミクパ」の海外公演も大盛況でありました。





とまあ、商業的なベクトルでは、いいことずくめに1年だったわけですが、ただ、ミクの商業的なキャラを優先し、ニコ動等での作品の自由度が確約されなくなれば、当然だがVOCALOIDは終わってしまう。アヴァンギャルド的な作品が同時に存在し、同等に評価、批判されなければ、VOCALOIDの存在意義は無くなるのである。とはいうものの、商業作品内で使われている楽曲は、こういった素人さん(ボカロP)の作品ばかりだし、そこで自分達の作品が使用される事が、作品制作のモチベーションに繋がっているといった側面も、当然あるのです。作品の自由度とキャラの確立は、微妙なさじ加減が必要となる作業ですが、今後も、クリプトンフューチャーさんには是非頑張って貰いたいと思います。

最後に、今年の作品についてですが、前述のように前半部分でしか語ることが出来ませんが、一番聴いたかもしれないボカロ作品として、この曲を選んでみました。個人的に、今後ボカロ作品に関わる事はないかもしれませんが、作品だけは聴き続けて行きたいと思う次第であります。
さようならVOCALOID 2012!


黒魔さん(じたばたP)の作品。「さよならという歌」