HDビデオカメラ Canon iVIS HF R21にワイドレンズを装着

以前紹介したHDビデオカメラCanon iVIS HF R21。一番の問題点は、レンズ径が34mmと極めて特殊で、汎用の特殊レンズ等が装着できない事。ネットで色々と調べてみると、この34mmはキャノンでのみ採用されているらしく、今回必要となるワイドレンズそのものも、変換用のアダプタも、中々探し出すことが出来なかった。ようやく見つけたアダプタ(正式にはステップアップリングといい、本体より大きなサイズのレンズを取り付ける際のリングをステップアップ、その逆をステップダウンと呼ぶ)も、ポチった直後に、在庫無し入荷未定となってしまった。レンズ径を小さくする事は、本体小型化の為には不可避なのだろうが、こういった問題は非常に深刻だ。何しろ、純正のレンズですら入荷未定の品薄状態だし、ましてや、今まで使っていたレンズはもう使えないのだから。
このステップアップリング、スチールカメラの場合、価格的には殆どが500円以下と、割と安価なのだが、どういうわけか、ビデオカメラ用となるとその3〜4倍、即ち1,500〜2,000円前後にまで跳ね上がってしまう。まあ、カメラに比べて、径がかなり小さいので、材質的に高剛性が求められる為と思われる。勿論、あまり需要がないというのも一要因かもしれない。余談だが、この37mmの金属のわっかが、アマゾンの例のでかいダンボール箱で送られてきた時には、予想はしていたものの、やはり笑ってしまったw
実際に装着してみると、以下の通りのみてくれ。



汎用レンズなので、バランスが悪いが、それよりも重要なのは、いわゆる「ケラレ」の問題だ。
実際に撮影してみると、四隅にはっきりとケラレが見られる。実は、以前使っていたHDカメラでも発生していたので、覚悟はしていたのだが、ここまで盛大に発生するとは…。

録画したものを、本体の小型液晶モニタで見ると、まるで盗撮ビデオの如く見えるのだが、32型の液晶TVに繋いで見てみると、それ程の違和感は感じられない。これは、恐らく、画面が大きすぎて、画面の四隅が一度に視界に入り切らないからだと考えられる。ただ、スチールカメラ機能を使って、静止画を撮影してみたのだが、画面構成を4:3にしてしまうと、これはもう酷い状況。まるで、望遠鏡から覗いた様な絵になってしまった! 

まあ、静止画撮影は殆ど使わないので、それ程問題視しなくても良いだろう。そういう場面なら、誰かしらコンデジくらいは持ってきてるってもんだ。

実際に注文した商品。34mm(本体側)から37mm(レンズ側)への変換。

37-34 STEPUP RING ステップアップリング

37-34 STEPUP RING ステップアップリング