「日経WinPC」が休刊へ

既製PCマシンの性能に対し不満を感じた時、その対処方法としていくつかの選択肢があるが、一番手っ取り早くて安上がりなのがパーツの交換や増設だ。ただし、これもやがて限界に達してしまうので、最終的には新たな既製マシンの購入か、新規で自作機を組むかの選択を迫られる事になる。要するに、ここが自作erへの入り口となるわけだ。既製マシンへ手を加えるる事は、自作erの間ではあくまでも"改造"であり、"自作"とは呼ばないので(なんか、変なこだわりがあるw)、ここで初めて自作erへと昇格するのだ。
初めて自作機を組もうという段になると、やはりインプットしておくべき知識は相当な量になる。もちろんそれは、ネットでも入手できるのだが、自分の場合は、関連雑誌や書籍に目を通す事から…いや、もうひとつ手前、書店で実際に書籍を選択するところから始まる。それからというもの、これらの本をほぼ毎日の様に熟読するのだが、夜中、胸の上に広げた雑誌の重さで息苦しくなり目が覚める事もしばしば。これらの雑誌が上質で厚手の紙を使用しているからだ。まあ、何か、遠足を控えた小学生が、自分たちで作った「旅の栞」を読みながら眠りに付く、そのわくわく感にも似ているw とにかく、そうやって知識を蓄え、パーツを吟味し実際に購入に到るまでには、それなりの時間を要するわけだが、正直、自作で一番楽しいのがこの辺り。即ち、徐々にパーツが揃って行く辺りがまさに至福の時と言えよう。
自作PC向けの雑誌は、10数年前までは山の様に有った。ただ、携帯や小型端末の普及によってPC及び自作PC市場は縮小し、多くの雑誌が廃刊及び休刊へと追い込まれた。そんな中、なんとか持ちこたえていたのが「DOSV/Power Report」とこの「日経WinPC」であった。表向きは休刊だが、実質的には廃刊であろう。恐らく増刊号の類で年に1〜2回の発行が考えられるといったところか。長らくお世話になったこの雑誌は、今月の28日発行の11月号でさよならする事になる。