939延命 その2

(つづき)CPUが綺麗にお化粧出来たら、いよいよ新しいCPUクーラーを装着する(写真01)。トップフロータイプなので、CPU周りのコンデンサやメモリの同時冷却が可能だ。次に最小構成による起動検証を行う。最小構成とは、一般的に「M/B」「CPU」「CPUクーラー」「メモリ(1枚)」「VGA」、これに「電源」「キーボード」「モニタ」を繋いだものを言う(写真02)。最小構成で起動させる理由は、起動しなかった場合に、その原因がどこにあるのかが特定しやすいからだ。例えば、メモリの場合、4枚全部を挿してしまうとそれを特定する事は難しいが、1枚であれば、挿す場所を変えるか、別のものに交換するかの作業で、原因がM/B側にあるのかメモリ側にあるのかが特定できるのだ。ここで躓くとちょっと厄介だが、無事にBIOS設定画面まで入ることが出来た(写真03)。さて、いよいよ本組みに取りかかろうとしたその時!見てはいけないものを見てしまった!VGAに並んだコンデンサ。このうちの2つが、な、なんと妊娠しているではないか!(写真04) (※自作の世界では噴火寸前のぷっくりと膨れたコンデンサを「妊娠」と呼ぶ) これはM/Bの場合と全く同じで、このまま使い続ければ近いうちに起動出来なくなる事は必至。こうなると替えのVGAを買うしかない。エーーーーーーーーーーーーッ!金がねーよwww 1.5TBのHDD、M/B、システム用のHDD、そして、VGA…orz。しかし、悲観に暮れていても何も始まらない。もうとっくに陽が落ちた寒空を見上げ、決意も新たにパーツショップへと向かう。今回購入したのはASUSのEAH4650(写真05)。これを選んだ理由は、ズバリ安かったから…ではなく、ご覧の通り、搭載されているコンデンサが、ずべて固体電解コンデンサであるという点(写真06)。もう妊娠はこりごりだ。(更につづく)


※04.ぷっくりと膨れたコンデンサ。そのうちのひとつ(右)は、既に防爆弁が開きかけている。