元JAPANのベーシスト、ミック・カーン氏が死去

先日、ミック・カーン(Mick Karn)氏の訃報が届いた(1月4日死去)。彼の病を知ったのは、去年、確か高橋幸宏ツイッターだと記憶しているが、その時点で既にかなり危険な状態だったようだ。ミック・カーンと言えば、何と言ってもあの特徴的なベースだろう。使用楽器は、Walという超高級フレットレス・ベースで、一般的なベースラインは取らず、かなりメロディアスなラインを奏でる(といっても変則的なメロディばかりだが)。この辺りはプログレからの影響を強く受けていると思われる。ただ、例えば、クリス・スクワイアの様なゴリゴリとしたリード・ベースとは違い、スライドやグリッサンドといった指を滑らす弾き方を多用し、一度聴くと忘れられない。
彼のソロ名義ではないのだが、特に好きなのが、ビル・ネルソン(Bill Nelson)が1982年にリリースしたミニアルバム『CHIMERA』に収録された"Glow World"だ。聴いてもらえば判る通り、ベースがボーカルのメロディをなぞる様に奏でており、一般的なベース奏法とは大きく異なる。このベースが二度と奏でられる事が無いと思うと、とても残念でならない。ご冥福をお祈りいたします。




余談だが、ドラムには高橋幸宏の名前がクレジットされているが、打ち込みオンリーかもしれない。