お正月といえば

…子供の頃はクリスマスと並んでの一大イヴェントであったが、クリスマスはここのところ、どういうわけか中止のお知らせが毎年届くようになってしまったw が、正月だけは、かろうじてまだやって来るようだ。朝っぱらから、昨夜の酒もまだ抜けきらないまま、おせち料理と着いたばかりの(毎年少なくなっていく)年賀状を肴に、またぞろちびちびとやりだす。そのうちに酒にもTVのお笑い番組にも飽きて、ちょいと外の様子でも伺いに出るが、昼間から赤い顔をしていても何一つ奇異な目で見られる事がないのは、正月の特権でもある。少子化が進んだせいか、凧を揚げたり独楽を回したりする子供はどこにも見当たらない。恐らくはクリスマスプレゼントのTVゲームに御執心なんだろう。コンビニでは正月用の飾りつけとBGMの琴の音が正月気分を感じさせるが、年末から代わり映えのしない雑誌のコーナーが逆に正月を寂しいものに変えてしまっている。結局、何も買わないまま家に戻ると、部屋の暖房が急激な眠気を誘う。そのまま倒れこむように布団にもぐると、「これぞ正しい正月の過ごし方だなあ」などと自嘲しながら、まどろみの中へ溶けてゆく。次に起きるのはきっと夕方なんだろうなぁ。