さーて、今年も終わりですね

例年なら、今年のシングルやアルバムやリイシュー盤やらのベストテンを(仲間内向けに)発表したりしている頃だが、今年は無し。なぜかと言えば、順位を付けるほどCDを買ってないw 正直、音楽人生の中で、こんなに何も買わなかった年は初めてじゃないかと思う。そんな数少ないマテリアルの中で、最も評価できたアルバムがcosMo@暴走Pの「∞ -InfinitY-」だ。もちろんインディーズ(ボカロ界隈では「同人CD」と呼ぶらしい)だが、これを手に入れるのにはかなり苦労したし(現在は入手不可能である)、また、それほどまでに聴きたかったのだ。"音楽"は、流通を変え、マテリアルを変え、プレイヤー(再生装置)を変えても、ただただその本質部分のみが継承されて行く。結局、既存のシステム(音楽業界)がどんどん崩れていくのを楽しんでいる自分を見つけた年であったという事か。
正体不明の無数のPたちがネット上にばら撒く無数のVOCALOIDたちの歌声。それは、時に愛しいほど純粋であり、逆に思い切り不純でもある。大人の狡猾さに子供の残忍さが牙を剥く音を、ヘッドフォンの向こう側で聴きながら、僕らはきっと涙を流すのだろう。
さらば2008!