CRTがぶっ壊れた!

MITSUBISHI RDF193H。このCRT型モニタを購入したのは約4年前で、当時既に液晶が主流となっていたので、これが最後のCRTになるだろうという気持ちからこれをチョイスしたのだが、果たしてその通りとなってしまった。購入時で型落ち寸前だった為、価格は39,800円とかなりお買い得だったが、換算すれば年間1万円弱。まあ、修理に出せばまだ使えるのは判っているのだが、例のごとく、修理代金にあと少し足せば、最新のものが買えてしまうという、企業主導型の消費サイクルに見事に搦め捕られてしまうわけだ。
ところで肝心の症状はというと、画面が真っ暗になり中央に1本の線のみが映るという、典型的な垂直出力系統のトラブル。筐体の横っ面をひっぱたくと一瞬全体が映り、これで直る事もある。こういった場合、半田のクラックも考えられる。保証期間の過ぎた製品はとりあえず分解してみるというのが自分のモットーなのでw 躊躇う事無く分解作業に入る。ただし、モニタやTVの分解で一番気をつけねばならないのが感電で、急ぐ時には人為的な放電が必要だが、今回は数時間かけて自然放電させた。

筐体はたった2本のネジと幾つかのツメを引っ掛けて止めてあるだけ。仕組みが判ればすぐに外れる。予想通りかなりの埃が溜まっている。PCモニタに限らず、ブラウン管型テレビでも、この埃を掃除してやるだけで、故障が直る事も少なくない。シャーシには、これでもか!というくらいアースが取ってあるw しかし、予想していたよりも、かなり基盤が大きい。写真には写っていないが、ブラウン管の下にも基盤は続いていて、底面全部が基盤になっている。TVは何度も開けているが、もっとシンプルなものが多い。

これは、トランス付近にあった出力系の大型トランジスタ東芝製)に直付けされていた、超大型のヒートシンク。手のひら程の大きさだ。半田のクラックは普通、目視では確認できない。基盤を外してルーペで調べるのだ。しかし、今回は諦めた。というか、そもそも調べようという気力が既に無いww とりあえず掃除をするだけして、それでお終いだ。

一応きれいになった。感電防止のため筐体を元に戻してから起動実験。んー、綺麗に映ってる。と言っても、これは今だけだろう。熱を持つとそのうち再現するというのが、この手の故障の常だ。色々考えて、このモニタを使用頻度の低い弐號機で使い、液晶を壱號機で使うことにした…というか、PC本体の位置を入れ替えたと書く方が正しいか。
さて、こいつの息の根が止まるのも時間の問題だろうから、新たなる液晶型モニタの購入を検討しなければならない、が、先立つものが無けりゃ話も始まらんwww