ASRock社より、今年の春に発売されたhttp://www.asrock.com/mb/overview.asp?Model=939N68PV-GLAN939N68PV-GLANに続くSocket939の最新マザー、939A785GMH128M(Micro ATX)が発売になる(本家サイトは現在繋がらないので詳しくはこちらから)。統合チップセットはAMD785G+SB710で、グラフィックにはRADEON HD4200(DirectX10.1サポート)を搭載する。
現在、中古市場における939マザーは枯渇状態にあり、オークションなどでは異常とも思える高値で取引される事も少なくない。ただし、これはオークションだけに見られる事例で、中古専門店等では極めて適正な価格で取引されているのだが、それでも一般的な中古価格よりはやや高めの設定となっていることは確か。こういった状況の中で、939マザーの新作が発売されるという事は、939ユーザー(マニア?)にとっては非常に喜ばしい出来事である。しかし、その反面、またもや乗り換えの機会を逸してしまうという、何とも悩ましい状況を作り出してしまうのも事実。確かに、高スペックを要求される3Dゲームでは、最新のVGAに換装してもそのスペックを満たさないという、とっくに時代遅れの代物だが、2Dに於いては、再生支援やGPGPUといった機能の充実により、不満は全く感じさせない。例えるなら、最新のハイブリッド車に乗り換えるか、4年前の高級車に乗り続けるかといった選択と同じで、必要に迫られる様な問題はあまり無い。更に言えば、デュアルコアマシンを2台以上所有している者にとっては、乗り換えの意味は殆ど無いに等しい。時間のかかるエンコード等はサブ機に任せてしまえばいいのだ。それよりも、一番の問題点は、新しいマシンを組みたいという自作魂の欲求に、何処まで耐えられるのかという、その一点のみだろう。
装備はMicro ATXとしては極めて標準的。ただし、コンデンサーの半分以上は液体電解コンデンサー。VRM周りも冷却システムが一切無い。