Socket939 新たなる第一歩 (その2)

さて、今回はいよいよ組み立て編となる。前回も書いたが、このサブ機に搭載されているOSはXPなので、それを7に変更するだけでも多少の速度向上に繋がるが、例えば、起動速度を劇的に向上させるにはブート・ドライブをSSDに変更するのが望ましい。OSは8の導入も検討したのだが、デスク・トップPCではあまりメリットが無いので今回は見送る事に(今年末には7以降の使用者に対して10の無料配布が行われるらしい)。では、早速組み立ててみよう!

まずは、新しいM/B、ASRock 939A785GMH/128MにCPUをセットし、次にCPUクーラーを装着する。今回のM/Bはこのクーラーと干渉しないので、取り付けに際しての心配は無用だ(メモリが干渉しそうだったがギリでセーフだった)。CPUには熱伝導グリスを塗る。CPUの中央に盛ったグリスをヘラ(amazonギフトカードを切ったものw)で薄く延ばしたら、クーラーを載せてしっかりと取り付ける。グリスは、面倒ならそのままクーラーで押し潰してもいい。今回のクーラーは流用だが、実はこのクーラーは実用性が高い。というのも、このM/Bはレギュレーター回りに専用のヒートシンクが付いていない。レギュレーター回りは非常に高温になるため、このCPUクーラーの冷却ファンの余剰風を使って放熱する必要があるのだ。このクーラーは非常に薄型でM/Bまでの距離が非常に近く、また、ファンはトップ・フロー型なので、レギュレーターやコンデンサ類に対してかなりの冷却効果が期待できるのだ。
このM/Bに搭載されているサウスブリッジのチップセットAMD SB710で、現在の様にCPUにグラフィック機能を統合させる前の時代なので、これにグラフィック機能を持たせており、また、128MB分の専用のメモリも搭載しているのだが、今回は性能の高さから、VGAを流用する事にした。VGA装着後、メモリを挿し、電源を繋ぐ。後はモニタに接続して、最小構成による起動実験を行う。CPU、メモリ、VGAは流用なので、今回はM/Bの検証がメインとなる。実験用の簡易スイッチを取り付けたら、スイッチ、オン! ぶーん。どうやら問題無い様だ。後は、PCケースに取り付けて、ドライブ類を繋げば完成となる。こまごまとした配線類は綺麗にまとめてやると見た目もすっきりするし、メンテナンスが楽に行えるが、それは全てが完全に組み終わった後だ。


5年間塩漬け状態にあった"ASRock 939A785GMH/128M"。レギュレーター部分にヒートシンクは無いが、さすがに固体コンデンサで固めている。


ソケットに装着した状態のAthlo64x2 4400+。この後、熱伝導グリスを塗ってCPUクーラーを装着する。


CPUクーラーを装着した状態。干渉回避のため先にメモリを1枚だけ挿したがギリで大丈夫だった様だ。


最小構成による起動実験。モニタにBIOS画面が表示されれば成功だ。何もかも新規で組む場合は、この後メモリテストも行うとよい。


PCケースにM/Bを装着。電源コードやスイッチといった、後から手が届きにくくなるものは、全て最初に繋げておく。


今回のキモとなる、ブート・ドライブ専用SSD。3.5インチベイ用の変換マウンタを装着。


全てのドライブ類を装着した状態。DVDドライブは旧いのでIDE接続だ。フロッピー・ドライブはさすがに使わないので廃止した。


というわけで、Windows7をインストールして、見事に完成! 


こうして939マシンは新たなる第一歩を歩み始めたのである、終わり。…となるはずだったのだが、ここで大問題が発覚!!
結局、この項、つづく。