LAPHROAIG (ラフロイグ)

完全なるウイスキー党というわけじゃあないが、普段良く飲む種類のひとつにバーボン・ウイスキーがある。しかし、バーボンに嵌ってから、長いことそこに留まったままで、他のウイスキーにはなかなか関心が向かなかった。バーボンは最も自分の口に合うウイスキーで、本当に様々な銘柄を飲み比べて来て、最終的に落ち着いたのが“OLD EZLA”の12年だった(といっても、普段飲むのはは“EZLA BROOKS”か“OLD EZLA”の7年だw)。恐らく、これから先も、このウイスキーをメインに飲み続けて行くのだろうなあと思っていたのだ、つい、ひと月半ほど前までは!
その日、友人達と久々に酒を酌み交わしていたのだが、(私と並んで)一番の酒好きな友人が、最後のシメにと誘ってくれたのが、ちょっと隠れ家的な雰囲気を持つバーで、何でも、シングルモルトを飲ませるらしい。「しんぐるもると」…普段、バーボン一辺倒の自分にとっては、殆ど知識の無い分野。友人曰く「一度嵌ったら抜け出せない」のだそうだ。最初はOLD EZLAのを貰っていたのだが、友人が最後に、「これぞシングルモルトだというガツンと来るヤツ出してやって」という注文を受けて、バーテンダーが選んでくれたのが“LAPHROAIG”という銘柄だった。相当酔っていても、鼻を突く強烈なヨード臭に、頭がくらっと来る。一口嘗めた瞬間に、鼻腔を通り抜けてくるその(あえて匂いではなく)臭いは、まさに消毒液。しかし、口に含んだ時のマイルドな味わいと、バーボンをも髣髴とさせる強烈なスモーキーフレーバーに、一瞬にしてKOされてしまった。「なるほど、一度嵌ると…か」。
そんなわけで、シングルモルトに嵌った…というか、いまのところラフロイグ1本に嵌りまくっているわけだが、今日も今日とて、ネットで情報を仕入れては、シングルモルトの新たなテイストを求める旅(エアーw)に出るのであった。


ラフロイグのケースとボトル。付属していた説明書きには「Nose:Huge somoke,seaweed,a hint of sweetness」の一文がある。強烈なヨード臭は、ビート(=泥炭。麦芽の乾燥に使う)を切り出す場所に大量の苔が含まれているためと言われている。右はジャパニーズ・シングルモルトシングルモルトの定義は、各国、各地域によって異なる)のニッカ“余市”。試しに買ってみた。