Socket939の新しいマザーボード939A785GMH/128Mの爆発的な売れ行きに気をよくしたのか、ASRock社がまたしても変態マザーを発売。今度は、なんとSocket754対応マザーだ！
ご存知の通り754は939の前身に当たるCPUで、実は今年になってもM/B+CPUという形で、行き付けのパーツショップで見かけることもあった（CPUをソケットから外すと保証が受けられなくなるセット販売の製品）。754の発売当初は、SATA2やPCI-Expressといった規格がまだ策定されておらず、754としては今回初めての組み合わせを体験する事になる人も多いはず。しかし、このマザー、確かに面白いかもしれないが、果たして939A785GMH/128Mのように爆発的に売れるのだろうか？ その一番のネックは、やはり754の非力さにある。939と決定的に違うのはデュアルコアモデルが存在しない事。モバイル版を除けば最高位モデルでも3700+である。また、AthlonはメモリーコントローラーがCPU内蔵となっているが、754はデュアルチャネルに対応していないため、マザーが最新となってもデュアルとはならない。PCI-Express2.0のレーンも搭載されているが、最新VGAを載せたところでCPUが足を引っ張るだけになるだろう。それ以外はGigabitEthernetやHDMI端子、HDAudioに対応しているところが面白いかもしれないが、このマザーで体感速度が上がるとすればHDDへのアクセス速度くらいのものだろう（S-ATA 3.0Gbpsに対応）。動画やエンコードといった重い作業はやはり期待できない。
ASRock社製K8A780LM。 チップセットはAMD 760G＋SB710を搭載。押入れに眠っている754を叩き起こせ！
