Glenfiddich(グレンフィディック)

ラフロイグによりシングル・モルトに目覚めて約半年。まだまだ初心者なので、好みの銘柄を探すべくバーなどで試し飲み。最近はアイラ以外のものにも興味が沸き、先日も「山崎12年」を飲んで痛く感激。とは言うものの常飲するには財布に痛いお値段。何処かに安くておいしいモルトはないかしら?
そこで今回は、スペイサイド・モルトの定番といわれる「グレンフィディック」の12年。世界で一番飲まれているシングル・モルトらしいのですが、値段の方が通販や量販店なら2,000円台前半と、かなりリーズナブル。これなら普通に買っても後悔はしないだろうし、三角柱のボトル形状は否が応でも目を引くデザインで、ぱっと見超高級ボトルに見えなくも無いw ところで、この「スペイサイド・モルト」とはなんぞ? 調べてみると、モルトウイスキーの中には「ハイランド・モルト」というものが存在するのですが、この「スペイサイド」とは、ハイランドでも北東部スペイ川流域の蒸留所群で作られたものを指すとのこと。
さて、初めて飲むその味は… と、その前に、初めて飲むウイスキーの場合はトワイスアップという飲み方をします。これは、ウイスキーと水を1:1で割ったもので、そのウイスキーの持つ本来の香りや味を正確に味わうことが出来ると云われています。まずグラスに鼻を突っ込むと、フルーティーで華やかな香りが漂います。口に含むとかなりの甘みが広がり、その芯はいかにも“麦”といった味わい。当たり前のことですが、モルトは大麦麦芽で出来ているのだということを実感します。後はすっきりとしていて、雑味やアルコールのピリピリ感が残ることはありません。逆に、アイラ・モルトと比べれば至って中庸、面白みに欠ける味かもしれません。しかし、アイラは好き嫌いがはっきりと分かれるのに対し、このグレンフィディックは非常に万人向けであり、飲む人を選ばないモルトと云えるかも知れません。この価格帯でこのクオリティであれば、満足度は十分といえるでしょう。


三角柱のグリーンボトルが価格以上の存在感を醸し出す。