エコポイントの規模縮小に煽られて、TVを地デジ化してみた! その2

本日(11月24日)最新の地デジTV普及率が発表されましたが、それによると9月時点での世帯普及率が9割を突破したそうです。しかし、この“世帯普及率”ってのは、その家にあるアナログTVが全て地デジに替わったっという意味ではないわけで、例えば、リビングは地デジ化したけれど、寝室や子供部屋のTVは未だアナログって世帯が殆どじゃないでしょうか。それに加えて、地デジ未対応の録画機器もゴロゴロしてるわけで、つまり、この“世帯普及率”ってのを“全てのアナログTV及び録画機をデジタルのそれに買い替えた率”ってのにしたら、恐らくとてつもなく低い数字になるんじゃないかと思いますね。

今回の買い替えにおいての重要なポイントは、これをPC用のモニタとして使用するということ。といっても、32型の大画面をメインにPCをコントロールするという意味ではなく、PCで再生可能な動画をTVで観るというのが主たる目的。新規で組んだPCにはブルーレイのマルチドライブを搭載しており、これを再生出来るし、また、HDビデオカメラで記録した動画ファイルを観るのにも利便性が高いのだ。ところで、繋ぐのはPCだけではなく、DVDプレイヤーやPS2などの機器もある。ところが、最近のTVには、かつてのS(S2)端子が付いておらず、それに代わってD(D1〜D5)端子が標準搭載されているものが殆ど。仕方なく、D端子ケーブルを新規で購入し接続したのだが、PS2の映像が全く表示されない。いや、よく見ると十数秒に1回、0.1秒くらい乱れた画像がチラッと映るw あらためてパッケージの裏を見るとこんな一文が書かれていた。“「システム設定画面」から「コンポーネント映像出力」を「Y Cb/Pb Cr/Pr」に変更してください。”…いや、だからその「システム設定画面」が見えないっつーのw 見えない画面を使って見えるように設定を変更しろって、そりゃ無理だ! 結局、その0.1秒の乱れた画面を見ながら、何とかあたりを付けて設定したのだが、何とも納得が行かない変更方法でした。


(左)DVDの映像を出力させるためのD端子ケーブルとPS2PS3)用D端子+音声出力ケーブル。(右)5mのHDMIケーブル、1,470円。PCのパーツ屋で買うほうが遥かに安い!


PS2の設定画面。変更前はこの画面が映らない。アナログTVがあるうちに変更しておこうw


さて、いよいよPCとの接続。PC側のVGAは2画面出力が可能なもので、BRAVIAとはMiniD-Sub15かHDMIのいずれかを使って接続しますが、今回は高品質かつ転送速度の速いHDMIで繋ぐことにしました。用意したケーブルは5mで、距離的に上手く繋がるか微妙なところでしたが、なんとかギリギリで間に合いました。CCC(Catalyst Control Center)でマルチ出力設定後、PC画面がBRAVIA上に正常に映し出されました。が、いくつかの問題点があります(正確には問題点ではなく“仕様”なのですが)。まず、音声出力。HDMIオーディオ出力とM/B(バックパネル)からのオーディオ出力が排他動作となっており(HDMIWindows間の問題)、TVとPCで同時に音声を出すことが出来ません。まあ、体がふたつあるわけじゃあないので、これは良しとします、が、その都度、規定の音声出力デバイスを変更するのは非常に面倒です。更にもうひとつ問題があります。それはマルチドライブ等のデバイスから動画を観る場合、どちらか片方の画面にしか映像が出力されないという事。今回の場合、ブルーレイマルチドライブがそれにあたり、また、仮想ドライブを構築した場合でも同じ扱いになります(デバイスからではなくWindows上で直接ファイルを再生する場合は問題ない)。いや、これも体がふたつあるわけじゃないからいいんですけどw ただ、TVで観ていたブルーレイをPCで観たい時もあるわけで、やはりその都度切り替えなくてはなりません。が、これが音声を切り替えるよりも更に面倒! まあ、実際には映像ディスクを観る時だけなんで、それ程頻繁にというわけじゃないんだけど、こういった切り替えが簡単に出来るようになれば、本格的なAudio/Visual専用PCってのも構築しやすくなると思いますね。


HDMI接続でPCのフルHD画面をクローンで出力。


ブルーレイを全画面で表示。もうDVDには戻れない!


さらに続く。