羊の皮を被った…『魔法少女 まどか☆マギカ』

普通、いい年こいた大人は、魔法少女アニメなんか観たりしない。ましてや、こんなタイトル・ロゴとキャラクター・デザイン(公式サイト)を見せられたら尚の事。それでも、このアニメを絶対的な自信を持ってお勧めするのは、自分の頭がおかしいか、このアニメがおかしいかのどちらか、或いはその両方なんだろう。
製作はシャフト、監督は新房昭之。特筆すべきは、主に“魔女戦”となる舞台のアートワークを担う劇団イヌカレー
コラージュによって構成された異空間。謎の言葉で意味不明の呪文を唱える“使い魔”と、正体不明の謎の文字で紹介される“魔女”。
サンリオのキャラクターにでも居そうな可愛らしい容姿の“シャルロッテ”の頭を銃でブチ抜くマミ。今まさに引導を渡そうととしている。ティロ・フィナーレ!。と、その刹那、頭からガブリとやられる。さっきまで「もう、ひとりじゃないんだ!」と意気揚々として戦っていた彼女。首から下が、ぶらーんぶらん。ボトリと落ちて、ジ・エンド。(第3話「もう何も恐くない」)
つまり、そういうアニメ。
生活感があってもそれを拒否し続ける居住空間。超高層ビル群と巨大工場地帯。
表情を一切変えずに執拗に魔法少女の契約を迫る謎の生物“キュゥべえ”は、まるでカイジ利根川の如く、大人は説明なんぞはしない、とでも言いたそうだ。
このアニメ、ニコニコ動画でも配信されている(最新作のみ無料)。興味のある方は是非ご覧になって頂きたい。
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch260

第1話の使い魔“ANTHONY”との戦い。