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アメリカのニュース番組じゃ、桜の開花予想や、名も知らぬ分校の卒業式なんてのは、当たり前だが絶対にあり得ない。
つまり、日本人はそういった季節のグラデーションに対して非常に敏感な民族なのだ。


しかしあの日、14時46分、日本は、春になり損ねてしまった。


今、日本人は、協調と規律と思いやりをもって、この困難に立ち向かっている。
世界中から絶賛されているその姿は、子供達にとっての大きな教育でもある。
彼らは、何時の日にか訪れるであろう大きな試練にも、必ずや耐え抜く事が出来るはずだ。


今はまだ寒いけれど、あの被災地にも、必ず春は訪れるのだろう。