書籍

女子の面倒くせーやつ

1週間前の事。綿矢りさが久々にTV出演するというので、正座して拝見しましたw メディアへの露出ってのは新聞等の対談を除けば、恐らく芥川賞受賞以来の事じゃないのか? それにしてももう10年か。17歳の少女はきっと素敵な27歳の大人の女性になったに違いな…

梁山泊再び

北方謙三版『水滸伝』の文庫版を読了したのが、確か2008年の事。その頃、その続編である『楊令伝』の単行本は既に発売されていた。北方版『三国志』の時もそうであったが、毎月毎月、文庫の発売を待ちわびて過ごす日々は相当辛いものがある。特に『水滸伝』…

夏の終わりのあれやこれや

あっという間に夏が過ぎ去り、気が付けば秋の虫の声がちらほら聴こえたり…は、まだしてないw けれど、それもあと数日の内にといったところだろう。今年の夏は原発事故を受けて節電一色となったわけだが、多くの国民がこれに対して真摯な対応をしたのではな…

音楽評論家の中村とうよう氏が死去

中村とうよう氏が死去。死因は飛び降り自殺らしいとの事。とうよう氏と言えば、「ミュージック・マガジン(当時:ニュー・ミュージック・マガジン)」創設者の一人として有名だが、数多くのライナー・ノーツを手掛け、辛口な評論家としても有名だった。また、…

『亜美ちゃんは美人』 綿矢りさ

今月の『文学界』(2011年7月号)に綿矢りさの新作『亜美ちゃんは美人』が発表されたので、早速読んでみた。感想としては、まあ、悪くない。当たり前の話だが、小説とは文学である以前に娯楽である。いくら芥川賞受賞作家だからといって、読んでいて面白くな…

『勝手にふるえてろ』 綿矢りさ 

正月は溜まった本などを読みまくっていたのだが、その中の一冊が去年の夏に刊行された綿矢りさの第4作目『勝手にふるえてろ』。前作『夢を与える』は正直失敗作だった。綿矢にとって初の三人称で書かれた作品だが、これが良くなかった。主人公がどうにも薄っ…