梁山泊再び

北方謙三版『水滸伝』の文庫版を読了したのが、確か2008年の事。その頃、その続編である『楊令伝』の単行本は既に発売されていた。北方版『三国志』の時もそうであったが、毎月毎月、文庫の発売を待ちわびて過ごす日々は相当辛いものがある。特に『水滸伝』は全19巻の超大作だったので、全巻が揃うまでに1年半以上の歳月を悶々としながら待つことになってしまった。1ヶ月も待ちわびたそれを、一日二日で読み終わってしまうのは本当に悲しくて、逸る気持ちを抑えつつ、少しずつ少しずつ読み進め、それでもあっという間にページが尽きると、何とも言えぬ虚しさが去来するのだ。…ああ、またひと月待たにゃあならん。
そして『楊令伝』の文庫化である。前回の教訓を基に考えたのが、"数ヶ月、ぐっと我慢して、一気に数冊を読んでやろうじゃないか作戦"だw しかし正直な話、書店でこの文庫本を見かける度に、買いたくなる衝動をぐっと堪えるのは至難の業。それでも何とか5巻まで持ちこたえた。そろそろ頃合である。しかし、いざ本屋へ足を運んでみると、急に考えが変わった。ここで一気に買うのではなく、更に1巻ずつ買う"焦らし作戦"ってのはどうだろう? 少しでも我慢すれば楽しみを長引かせることが可能だし、懐にも優しいじゃあないか! そう考えが決まると棚から第1巻だけを抜き、レジへと向かった。第5巻が発売になったその日に。
あ、ちなみにショートケーキの苺は一番最後に食べる派です。関係ねーかw

漢ならここへ集へ!『水滸伝×楊令伝 公式サイト』

楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫)

楊令伝 1 玄旗の章 (集英社文庫)