ダイソー、500円(525円)インナーフォン

前回、記事の最後で「100円ショップの500円イヤフォン(インナーフォン)」について触れたが、これは皮肉でも冗談でもない。実は去年、2ちゃんの某板に於いて、ダイソーの500円フォンが高音質すぎるといった内容のスレが立ち、その後、様々なサイトやブログで検証記事が掲載され、ちょっとした騒ぎになった。実際購入してみると、確かに高音質である(※注意:500円未満の商品はダメ)。例えば、過去に様々なタイプのポータブル・オーディオ製品を購入したが、それらに付属していたどのインナーフォンよりも遥かに高音質であると断言できる程。ある検証サイトによると、某メーカーの数千円の商品に匹敵する音質であると紹介されていたが、確かに10倍程度の価値はありそうだ。再生周波特性は10〜23,000Hz。音質は中音がややふくらみ気味で、いわゆる“ドンシャリ”(=低音域と高音域が極端に上がった状態)ではない。ただ、今時のJ-Popなるものが、ポータブルオーディオ向けにドンシャリ調整されているので、むしろこの程度のチューニングは好ましいと言えるだろう。また、エージング(=慣らし運転のようなもの)によりエッジが立ってくるので、使用して行くうちに各楽器の分離はもう少し際立ってくる。イヤーパッドを付けると音圧は増す。インピーダンスは16Ωなので、どんな機器に繋いでも音量的に不足を感じる事はまず無いだろう。

プラグは金メッキ。コードは80cmで左右の長さが違う首に回すタイプ。