北方健三『岳飛伝』の文庫化がついに開始!

「北方水滸伝」の最新シリーズ、『岳飛伝』がついに文庫化した。全17巻という事で、約1年半の長丁場となるが、逆に考えれば、それだけ楽しめる期間が確約されたという事でもある。

北方水滸伝シリーズは『水滸伝』で描き切れなかった梁山泊のその後を"青面獣楊志"の息子(血の繋がりはない)"楊令"に託す形で『楊令伝』として、更に禁軍の総帥、童貫の元で頭角を現した"岳飛"からの視点『岳飛伝』として描き継がれた。まだ冒頭部分しか読んでいないが、『岳飛伝』というタイトルではあるものの、やはり梁山泊が物語の中心になっているようだ。様々な登場人物達は前作同様子細に描かれており、それまでのあらすじと登場人物のページを読むだけで、薄れていた記憶はすぐに呼び戻される。戦と水没によって壊滅状態となった梁山泊がこの後どの様な運命をたどるのかが楽しみだ。17巻は長いと思えるかもしれないが、毎月の発売日を指折り数えて待つ自分が容易に想像できるのである。



さて、こんなブログは放っておいて、さっさと続きを読もう。