日付は前後する。毎年避暑に訪れる蓼科だが、今年は一ヶ月ほど前倒しして出掛ける事となった。今年は既に猛暑となったが、出発当日の７月２１日は非常に寒く、蓼科に着いても大して気温が変らなかった。そして、相変わらず普段の行いがよろしいので、やはり今年も雨となったｗ
二日目。毎年何処かへ行く計画などは全く立てないのだが、今年は"御射鹿池(みしゃかいけ）"に行こうという事になった。みしゃか…と聞いても判らないと思うが、吉永さゆりが出演した、SHARPのアクオスのCMで使われた池と言えば、なんとなく景色が思い浮かぶと思う。ところが、当日はクルマで走るのが怖ろしいほどの、非常に濃い霧が出て、池は全く持って霧の中。これじゃあ、何しに来たのかさっぱり判らないｗ 仕方なく麓まで降りて昼食を摂ることに。"みつ蔵"という有名な蕎麦屋で、名物のだしまき卵をとせいろを頂き、舌鼓を打つ。うまい！ と、外を見ると、山の方の霧が晴れて来ている。ここはリベンジとばかりに、店を出て、もう一度池へと向かった。そこで見たものは…
ご覧の通り、素晴らしく神秘的な光景がそこにはあった！ 水面に映る後方の木々が完全なシンメトリーとなって、世界が二分されている。風が立つと木々は揺れ、水面の木々は波紋によって別の揺れ方をする。一見すると非常に近い世界だが、全く別の面を見せるこの光景に、しばし見とれる。
しばらくすると、まるで姿をくらますかのように、再び濃い霧が立ちこめ始めた。
水辺に自生する"モウセンゴケ"。食虫植物で有名だが、これほど見事な群生はちょっとお目にかかれない。
