ぶらり途中下車、下町への旅 その壱

21日の昼過ぎ、東新宿のライブハウスを後にして、う〜むと唸ってしまった。一人でやって来たのはいいんだが、その後の事をちっとも考えていなかった。ライブハウスに残る事も考えたのだが、いかんせん、知り合いがメンバー以外にいないw さて、この、日曜の真っ昼間、これから何をしよう? と、そこで不意に思い浮かんだのが、かねてから訪れたいと思っていた"池波正太郎記念文庫"の事。調べてみると、地下鉄大江戸線東新宿駅から上野御徒町駅まで行き、日比谷線に乗り換えて入谷で降りると、徒歩数分で着くらしい。そうと決まれば話は早い。地下鉄大江戸線車両独特のリニア・モーターと変速機の音に酔いしれながら、上野御徒町へと向かう。入谷駅から地上に出ると、否が応にも目に飛び込んでくるのが東京スカイツリーである。道路の案内板を見ると約2.5キロ程度。なるほど、歩いて行ける距離ではある。ここでおおよその計画を立ててみる。池波正太郎記念文庫を目指し、言問通りを行く。その後、浅草寺の裏手から仲見世通りへ寄り道して、吾妻橋を渡り、東京スカイツリーへと向おうかな。
さて、辿り着いた池波正太郎記念文庫、この記念館は台東区の"生涯学習センター"の図書コーナー内に併設されており、規模としてはさ程大きなものではない。じっくりと観覧すればそれなりの時間は掛かるのだろうが、普通に見て回る分には、大した時間はかからない。まあ、面白かったのは、氏が原稿を執筆していた書斎を再現したコーナー。書棚には江戸に関する資料と思しき文献がずらりと並び、その手前には缶ピースの缶が幾つも並んでいる。よく観察してみると、書棚の最下段には、ジャズ全集の様な、アルバムのボックスセットが収められていた。
記念文庫を後にし、次は浅草寺へと向かう。(この項、つづく)


日比谷線入谷駅を降りて言問通りから東京スカイツリーを望む。


残念ながら写真撮影が禁止だったので、入り口の看板をパチリ。

台東区が配布している観光案内(下)と、記念文庫のパンフレット。
記念文庫はこちらを参照。