いい事ばかりはありゃしない

ここのところ、私生活が非常に充実しており、また、バンド活動も順調で、でもまぁ、こんな時こそ気を引き締めて、決して調子に乗るような事をしちゃいけない、と、一応は気を遣っていたわけです。しかし、落とし穴ってのはどこにあるか判らない。何も無いまっ平らな場所で転んで骨を折る事だってあるし、突然後ろから機関銃で撃たれる事だってある、まあ、戦場ではね。

実は昨日クルマの運転中に、信号待ちで停まっていたところ、後ろで、1回大きな音がした。どかーんと。その直後、バーンという音と共に物凄い衝撃を受けた。なんと、玉突き事故に巻き込まれてしまったのだ! 実際にクルマの事故に遭われた方なら判ると思うが、ぶつかった時の「バーン」って音は、正直、物凄いでかい音で、まあ、ドラムも相当うるさいけど、あれには何か得体の知れない恐怖の音が混じってる。直後に、これもありがちなんだけど、鼻の奥から脳みその辺りに(まあ、あくまでもそんなイメージね)きな臭いというか、ホコリっぽい匂いが充満する。直後、頭の中が一瞬、真っ白になる。それでも、瞬時に、事故だな、と気付く。
家族の付き添いで救急車に乗った事は数回あるが、自分が運ばれたのは初めて。首に痛みを感じたのだ。同時に、一時的なものだが、ひどく動揺したせいか、指先に血が行かなくなった様な、冷たさと痺れを感じていた。病院へ搬送され、首や背骨のレントゲンを5〜6枚撮られて、診察された結果、打撲による頚椎捻挫及び(この後が思い出せない)〜の捻挫、全治2週間。
今回の事故は、完全なるもらい事故で、100%被害者である。事故処理は事故を起こした当事者の保険会社と、こちらのディーラーや保険会社とのやり取りに既に移行しているので、幾分気は楽だが、これが、どちらかに非があるか微妙な事故だったりすると、それで頭を悩ましたり、時間を食われたりして、嫌になるものだ。以前、駐車場で、駐車してある自分のクルマに、無保険のクルマ(しかも借り物!)がアクセル全開で突っ込んだ時は、本当に参った。相手が保険に入っていないから、話し合うのも一苦労。結局、使いたくも無いこちらの保険を使った(保険を使って直し、それを保険会社が加害者に請求)。それにしても、自分はこの手の事故によく遭う。追突は過去3回。他にぶつけられた事は、その無保険車が1回。後は当て逃げ2回。
だが、幸いにして、今まで大きな事故に遭った事も、起こしたことも無い。だから、今はせめてこう考えたい。つまり、こういった小さなアクシデントがあるからこそ、大事故も起こさないのだと。世の中不条理なのだから、もっと大変な事故で辛い目に遭っている人だって山ほどいるのだ。だから、ここは前向きに受け止めようじゃないか。首の痛みは大したこと無い。その晩には酒だって飲めたんだ。だから、感謝しようじゃないか。大事故でなくよかったと。