ディスク・メディアの収納を考える

もう何年も、ビデオカメラで自分達のバンドのスタジオやライブ動画を撮影しているのだが、データの管理には細心の注意が必要で、毎回何重ものバックアップを取る様にしている。HD動画の場合、まずはSDカードの内容をPCのHDDにフルコピーする。更に同じデータを別のHDDへコピー。次に、SDカードをBDレコーダーにコピーして、チャプターを付加した後、BD-RとBD-RE、それぞれに焼いて保存する。BD-Rと-REの両方に保存する理由は、REがRに比べて消え難いという特性があるからだ(これはDVD-RWでも同じ)。解り易くいうと、REに記録するためにはRよりも強いレーザーを当てなければならず、また、再生の際にも、反射率がRよりも低いため、より強いレーザーが必要になる。つまり逆に考えれば、直射日光や蛍光灯等の光線の影響を受け難いという事になる。放送された番組の保存義務があるラジオ局では、必ず書き換え可能なディスク、つまりDVD-RW等にそれらのデータを保存するのだそうだ。
というわけで、要するに、毎回4つのコピーを保存して行くわけで、特に、ディスクでの保存は物理的にも場所を取ってしまうので、収納という面ではなかなか大変なものがある。今までは、100円ショップ等で売っている不織布のCD収納袋を使い、同じく100均の取っ手の付いたCD収納ケースに入れて保存していたのだが、これなんかは、一個のゴロンとした立方体がどんどん部屋を占拠して行くので、すぐに収拾が付かなくなってしまう。そんなわけで、このゴロンとした塊を何とかしようと思い、辿り着いたのが、この取っ手の付いた自立型の収納バッグ。実は以前から気にはなっていたんだが、アマゾンで調べたところ160枚収納出来タイプのものが、近所の(かなり安い)パーツ屋よりも400円くらい安かったので、思わずポチってしまった。



商品はポチった翌日の夕方に到着w さっそくディスクを収納してみる。まず思ったのは、ディスクに圧が掛らないのがいい。この手の収納ケースの内袋には、ほぼ100%不織布が使用されているのだが、実は、この不織布が問題で、CDの素材と不織布の素材が化学変化を起こし、ディスクの内容が消えてしまうという事例が多々報告されていた。最近では不織布自体の素材の変更で、あまり見かけなくなった。しかしながら、記録面に不織布の跡がくっきりと付いてしまい、クリーナーを使っても取りきれず、読み取れないという事例もネット上ではよく見かける。これは収納ボックス等にかなりきつめに収納した結果と思われるが、自分の場合、割とゆとりを持って収納しているので、この経験はまだない。ただ、レーベル面側がツルっとしたビニールを使用している収納袋の場合、レーベル面と袋が癒着してしまった事があって、これは剥がした後も跡が消えなかった。要するに、不織布とディスクが強く密着するような構造は非常に危険で、このケースの場合はその危険性は極めて低いと思われる。あくまでも弛めの収納で、しかも収納袋は、ケースから吊り下げられた状態にあるからだ。一番注意しなければならない紫外線からも完全に遮断されているし、防塵性能も高い。また、アマゾンでの取り扱い開始から1年が経過しているが、そういった問題は未だ報告されていない。ただし、BDの場合、不織布の収納袋は使用しない様に、との警告文が書かれている製品もあるので、使用に当たっては注意が必要かもしれない。