大滝詠一『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』が発売に!

大滝詠一の『NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-』が発売になる。気になる中身の方だが、公式の発表は以下の通り。

75年リリースの「NIAGARA MOON」40周年記念盤はCD2枚組。disc1は95年、大滝本人の手による未発表リミックス音源を当初の構想にあった曲順で収録。disc2は、そのリミックス音源のカラオケ音源を収録。さらに未発表のデモ音源(8〜10曲予定)を収録予定。

それにしてもこの記念盤、大滝ファン=ナイアガラーの間でも、賛否両論あると思う。例えば、アーティストが死んでから、或いはグループが解散してから、もううん十年が経ってから、こんなかんじで編集盤が出ますよ、ってのなら別段問題はないのだが、大滝の場合、亡くなってからまだ1年と半年しか経ってない。もちろん、このリイシューが生前既に構想が出来上がっていて、まあ、なんらかの形で青写真の様なものが関係各所に提示されていたというのなら納得が行く。しかし、今回の"リミックス"や"当初の構想"といったものは、要するに結果として(当時)現実とはならなかったわけで、それは勿論、大滝がそれを見送った、或いは、否定した理由がちゃんとあったからだ。それを今、第三者の意志で提示されたところで、肯定も否定も出来ないというのが、正直なファン真理だと思うのだ。大滝の頭の中に、意図して世に出さなかったもの、というのが本当に沢山あって、その音源の扱いについて、レコード会社はきちんと説明をする責任があると思う。例えば、生前、誰かにその音源管理を一任していたとか、まあそういうことだが、その辺りがはっきりしないと、ファンの方も、心の底から楽しむ事は出来ないと思うのだ。それでも、やはり買っちゃうんだろうな。だって、出るんだからw でも、当時それは実現しなかった、とか、当時の構想ではこんな曲順だったとか、そういった背景を明確に意識しつつ聴かなきゃいけない。だって、それが大滝の頭の中だったんだから。