2012年、サントリーがJACK DANIELSの輸入販売契約が終了すると同時にJim Beamとの契約を結び、入れ替わりにアサヒビールがJACK DANIELSの輸入販売元となった。もちろん、サントリーとしてはビーム社買収の為に関係を強化しておきたかったという背景がある。サントリーが世界的な酒造メーカーとなるためには現地の蒸留施設を手に入れる事が不可欠で、それは例えば、バーボンがケンタッキー州で蒸留されなければバーボンと名乗れない現地の法律があるからで、日本のメーカーがどんなに頑張ってバーボンを作ってもそれをバーボンとして売る事は出来ないのである。もちろんこれはスコッチでも同じ事。買収によってでしか手に入らないものも多いのである。それにしても買収額が日本円で1兆6500億円って凄すぎだろｗ
さて、先日、大型ディスカウント店で、商品入れ替えのために特価1,298円で売られていたJim Beam PREMIUMをゲット。価格的には「白」と「黒」の中間にあたる。量販店での通常の価格は1,600円程度。丁度JACK DANIELS辺りと同等とみていいだろう。もちろん、分類的にJACKはテネシーウイスキーなのだが、風味の方もそれを意識していて、ろ過にこだわった、すっきりとした雑味のない印象だ。まあ、同じ値段なら飲みなれたJACKを取るが、安ければこれもありだなと思わせる味わい。ただ、あまり見かけないのはやはり人気がないんだろうな〜。しかし、ビーム社がビーム・サントリーになったおかげで、Jim BeamもMaker's Markも価格がちょっとばかり安くなったのはありがたい。
