発売はもう少し先の9月9日だが、作業には4年の歳月をかけたといい、満を持しての発売という事になるだろう。これに伴い、現行盤CDは当然のごとく廃盤となり、ここ最近の編集盤ラッシュにも、ようやく終止符が打たれる事となった。そもそも、この編集盤なるもののミックスがどうしても好きになれなかった。例えば、「イエロー・サブマリン〜ソング・トラック〜」に収録された「With A Little Help From My Friends」の、あのベース音。あれを聴いた時はさすがに泣きたくなった。結局、慣れ親しんだ音をリミックスするのは諸刃の剣。これは同盤収録の「Yellow Sibmarine」に於ける過剰なSEにも言える事で、初めてあれを聴いた時は確かに色めき立ったが、そのうちどうにも邪魔になってくる…やりすぎだろう、と。リミックスで音が鮮明になるのはいい事だろう。しかしだからと言って、当時聞こえなかったものを聞こえるようにする事が必ずしも正しいとは思えない。かつてのアナログ盤の、あの強烈な音の塊を再現できなくてどうすると言いたいのだ。まあ、仕上がり具合を聴く前から息巻いていても仕方がないがｗｗ 個人的にはユニバーサルの“DELUXE Edition”シリーズ並みの仕事をやってくれたら文句は無い。あれは、本当に良く出来たリイシュー作業だと思う。
“DELUXE Edition”シリーズ。アナログ盤の質感が良く出ているものが多い。因みにTHE WHOの「LIVE AT LEEDS」は3枚、「VELVET UNDERGROUND & NICO」は5枚のCDを所有している。カネ使わすな！
