新しいキーボード FILCO (FKB 108M/JB)

念願のFILCOのキーボードを手に入れた! というのは大袈裟だが、しかし、キーボードやマウというのは、ただ単に古くなったという理由だけでは、買い替えのその一歩がどうしても踏み出せないハードである。特に、気に入ったデザインのものが高価であった場合には尚更だ。今回のブツも、普通のキーボードとしてはやや高めの9,800円程度の値段。なかなか踏ん切りが付かないでいたのだが、某PCショップで特価6,970円で売り出していため、ようやくその決心に至ったというわけ。
FILCO(FKB 108M/JB)はCherry社製のキースイッチを採用した製品で、一般的にメカニカルキーと呼ばれる機構。打鍵音が“カチャカチャ”と鳴る、例のアレだ。この打鍵音は実はわざと音が出る様に作られており、この入力音の小気味良に惹かれて購入する者も多い。ただ、深夜の作業では、いささか音が大きすぎるかもしれない。だが、この打鍵感触は本当に気持ちがいいので、入力時の疲れが殆ど無い。また、本体の底には鉄板が入っているため、滑りやすいPCデスクの上でも安定感は抜群だ。
入力時の使い勝手だが、キートップが一般的なキーボードのよりも多少小さめなので、隣接キーをちょっと触ってしまう事がよくある。その際、キータッチが軽いため、誤入力されてしまう事がしばしばある。因みにCherry社製のキーの軸は、黒、白、茶、青の順に軽くなっていくのだが、この製品は茶軸と呼ばれるものが採用されており、個人的には白軸辺りが使いやすかったかもしれない。他には、「無変換」「変換」キーが一般的なキーボードと比べてかなり小さい(特に「無変換キー」)ため、慣れるまでには暫くの時間が必要かもしれない。


実はFILCO製品には一部で製品ムラが有り、チャタリング(キー操作の際、信号が連続で入力されてしまう事。一般的に「チャタる」という)の発生が見受けられるとの報告も少なからずある。今のところ問題ないようだが…。