Phenom II x6 で行こう! -新規で高性能マシンを組んでみた- その5

M/B上の作業が一通り済んだら、まずは電源を先にケースに取り付けておく。ミドルタワーの場合、電源はケース上部に設置するが一般的だが、フルタワーの場合はケース底面に設置する場合が多い。今回のケースHAF X RC-942-KKN1の場合、底面部分がメッシュ仕様となっており、底面吸気が可能である(一般的には吸気ファンが下を向く形でケースに取り付ける)。このため、電源はケース内の温度とはほぼ無縁であると言ってもよい。また、M/Bを取り付ける板とサイドパネルとの隙間が十分確保されており、いわゆる“裏配線”が可能であるため、M/Bを組み込む前に、予め配線をイメージしておくとよい。いくらケーブルが脱着式とはいえ、M/Bを組み込んだ後でのやり直しは面倒な場合が多いからだ。ただし、底面設置の場合、場所によりケーブルの長さが足りない場合が出てきたり、HDDの電源コネクターの向きが逆になったりするので注意が必要だ。SilverStone STRIDER PLUS(ST75F-P)ではM/Bの補助電源用(いわゆる“田コネ”と呼ばれるもの)に延長コードが付属していたが、今回は何とか使用せずに済んだ。


(左)電源は底面設置、底面吸気。コネクター部分のカバーは配線の見た目もすっきりするし、埃防止にもなる。(右)この時点で裏配線もイメージしておくと、後の配線が俄然楽になるし、見た目も良くなる。

さて、普通なら電源を取り付ける前に、最小構成による起動試験を行うべきなのだが、今回は十分な作業スペースが確保できなかったため、M/Bをケースに収めてから行うことにする。と、その前に、CPUクーラーのコネクターをM/Bに繋いでおく。設置した後では手が入らない可能性があるからだ。設置が終わったら、VGAを挿し、M/Bのメイン電源及び、VGA用の補助電源(PCI-ex用)を繋いだ後、起動試験を行う。GA-890FXA-UD5にはM/B上に試験用の簡易スイッチ(電源とリセット)が 搭載されているため、この時点でのスイッチ配線は不要だ。モニタとキーボードを繋ぎスイッチオン! 相変わらず緊張する一瞬である…が、今回はあっさりと起動。ただ、ひとつ気になったのが、電源ファンの音。何かが当たっているような、カラカラという異音がする。一度取り外して中を覗いてみても、ファンと接触しているものは見当たらない。ところで、このファンをよく見ると“YONG LIN”の文字がある。確かによく見かけるメーカーだが、アキバで投売りされていたりもするので、ちょっと微妙なところだ。やはり信頼性の高い山洋電気社製あたりを使って欲しかった。とにかく問題はこの異音である。ここが通販の最大のネックで、普通のショップなら速攻で交換すべきところであるが、それがそうも行かない。自作erたるもの予備電源のひとつやふたつは持ち合わせているが、生憎TDP125WのCPUと高性能GPUをカバーできるそれは持っていない。とりあえず、暫くの間はこれで我慢と思い定め、再び設置し電源オン…、あれ?今度は音がしない…。なんだかよく判らんけど、結果オーライww 対処は今度異音が発生したときに考えようっと(てきとーw)。


最小構成による起動試験。ケース底面はご覧の通りメッシュ仕様となっており、底面吸気が可能だ。