メモリの突然死

新規で組んだサブ機の調子も上々で、暫くは自作機に手を煩わせることもないだろうな、なんて思っていたのも束の間。メイン機の調子が急に悪くなってしまった。
タブブラウザを使っていつもの様にネットを徘徊していたら、急にページが開けなくなって、更新ボタンを押した瞬間にブラウザが落ちてしまった。ブラウザを再起動しようと思った次の瞬間、今度はいきなりのBSoD。例えば、Windowsのアップデートをしたとか、新たなハードを追加したとか、そういった理由も無しにBSoDになるのはWindows7では非常に珍しい。要するに、何かのっぴきならない状況である事には間違いない。もちろん、たまたまのタイミングで、という事も考えられるが、再起動後もどうにも安定せず、最終的にはOSごと落ちてBSoDを連発するという始末。これはもうたまたまではないのだろう。
BSoDの内容を見ると、どうやらメモリに問題があるようだ。考えられる原因として、最近まったくPCケースを開けていなかったので、メモリスロットに埃が溜まって、何やら悪さをしているんじゃないか?といった辺りか…。何はともあれ、メモリをテストしてみない事には始まらない。早速Memtest86+のサイトに行って最新版を入手。サブ機の有り難味を実感するw MemtestはOSの前に起動させてメモリのテストを行うプログラムなので、ISOイメージをCDに焼いて、BD(CD)ドライブをBoot Deviceにして起動させる必要がある(USB機器ならUSB Deviceを指定してやる)。電源を投入してBIOSが面が出たらすぐにF12ボタンを押してブート・メニューを表示し(F12以外のメーカーもあるので注意)、デバイスの起動順位を矢印キー(↑↓)で変更してやる。今回の場合はBDドライブ("CDROM")を指定すればよい。Enterを押すとそのままドライブを読み込み、Memtest86+が起動する。早速テスト開始、と宣言する暇もなく、いきなりのエラー警告音と共に画面が真っ赤かに染まって行く。あらら〜、これはもうダメだ。とりあえず電源を落とし、本格的な検証へと移る事に。
まず、本格的な検証の前にやらなくてはならない事は、M/Bの目視での確認である。とりあえずPCケースを開けてみる。さぞかし埃まみれなんだろうなと思っていたが、それ程ではない。しかも、M/Bはケースに対して垂直に取り付けてあるので、メモリ・スロットには全くもって埃は溜まっていなかった。それでも一応、メモリは全て取り外し、スロットはエアダスターで(溜まっていないが)埃を吹き飛ばし、併せてケース内の清掃も完璧に済ませる。次に、メモリを1枚ずつSlots0に挿して、Memtest86+を走らせて行く。4枚のうち1枚もエラーが出なければ、スロットかそれ以外のM/Bのどこかに不具合が有るという事になるので、残りのSlots1〜3を使って順番に検証して行く事になる。
順番にメモリをテストして行くと、2枚目の時に大量にエラーを吐いた。他の3枚は異常無かったが、ロットは4枚とも同じなので、同じ運命を辿る可能性も捨て切れない。が、とりあえず、Slots0〜1は異常の無かった2枚を、Slots2〜3には以前使っていた2GBのメモリを挿す事にした。この組み合わせは、デュアルチャネルを機能させる為である。結果として、16GBが12GBに減ってしまったが、現状ではメモリが不足する事は皆無なので、全く問題はない。最後にPCを元の状態に戻して、更にもう一度Memtest86+を走らせて、異常が無いかを確認して、作業は終了となった。


普通に使っていたら滅多にお目に掛れない、7のBSoD(Blue Screen of Death)。


Slots0にメモリを1枚ずつ挿して検証して行く。


BIOSのブート・デバイスの変更画面。今回は"CDROM"を指定。


Memtest86+での検証画面。赤くなっている部分がエラーの内容。


こちらは正常なメモリの検証画面。


最終的にSlots2〜3を予備の2GBのメモリに換装。綺麗に掃除して作業は終了。