続・ほくろの話

ほくろの話が各方面から意外とウケが良かったので、その続編です。そもそも、なぜこのほくろの話を書いたのかというと、実はあの記事を書いた数週間前、足の小指の爪の中に突如としてほくろが出来てしまったからなのである!
その3年前の時に、やはり一番怖かったのが悪性腫瘍、いわゆる"メラノーマ"と呼ばれる奴で、色々とネットで調べた結果、恐らく自分のほくろとは症状が違うのでは?との勝手な結論に至ったわけだが、それでも精神的な苦痛から切除の意思を固めたわけです。ただ、ネットで得た知識は、特にそのメラノーマの印象が強烈で(まあ、否が応にもかなりのグロ画像を目にしてしまうわけで)それはかつてアニメ『巨人の星』の美奈さんの命を奪った恐ろしい病という、子供心に刻み付けられた恐怖心までも呼び覚ます結果となったわけです。アニメでは、爪の中に出来たメラノーマを、血豆か何かと勘違いして針でつついてしまい、結果、癌細胞が全身に転移してしまうといった内容だったと記憶しているが、ネットでもメラノーマだけは生体検査が出来ないとの記述があり、それは、一部切除によって、癌細胞が活発化し、転移を誘発するからということらしいので、その「針でつついた」結果、全身に転移という話もあながち嘘じゃあないなと思ったのだが、じゃあ、検査はどう行うのかというと、ダーモスコープという専用の拡大鏡を使ってするらしい。
それにしても、このメラノーマというやつは本当に恐ろしい。一番印象的だったのは2ちゃんの書き込みで、それは女性だったのだが、足の親指にメラノーマが出来てしまったのだが、単なる汚い痣と思い込み、ペディキュアを塗って隠し続けていたのだが、家族の勧めで医者に行った時には進行が激しく、結局は親指ごと切断という悲しい結果を招いてしまったのだ。この話からも判る様に、メラノーマは進行が早く、数ヶ月のためらいが命取りになってしまうのだ。
さて、私の足の小指の話。メラノーマの特徴は、まず、出来そうもない場所にほくろの様なものが出来る。例えば、手のひら、爪の中、かかと、足の裏などだ。そして、形が歪で境界線が不明瞭でギザギザ、色の薄い部分と濃い部分が混在し、その大きさは5ミリ以上あるのが特徴だ。自分のほくろは足の小指の中で、大きさは2ミリ程度と小さく、これには当てはまらない。そもそも、爪の中といってもその多くは親指の中に出来るらしく、小指はあまり出来る場所ではない。んじゃあ、安心かと言えば、やはり不安な気持ちは拭いきれない。ただ、そのほくろを発見した数日前に、足の小指をしこたま部屋のドアにぶつけた記憶はあったのだが…。そして数週間後、果たして、この足の小指のほくろは、血豆であったww ほくろらしきものの位置は、爪の成長と供に先端に移動して行き、爪を切っていたら爪と供にどこかへ消えてしまった。ああ、やはり杞憂であった。さよなら僕のメラノーマ。
というわけで、みなさんも出来そうもない場所に出来たほくろには注意しましょう。因みにほぼ同時期に、うちのバンドのギターが足の親指の爪の中に大きなほくろが出来たと大騒ぎしていたが、はて、どうなったんだろう…。