TV録画用に外付けHDDを買ってみた

パナソニックのBD/HDD録画機(BMR-BWT520)を買ったのは去年の秋。TV録画以外にも、HDビデオカメラで撮ったものをバックアップしたり、VHSテープをダビングしたりと、意外と使い道は多い。内蔵HDDは500GBなので、それらの映像を一時的に保管しておくと、容量が不足気味になるため、外付けHDDを購入する事にした。HDDは推奨ドライブなるものが設定されているが、どの量販店でも通販でも、それらのドライブには一度もお目にかかったことは無い。まあ、推奨ドライブだからといって、壊れた時に録画内容が保証されるというわけでもないし、壊れにくいというわけでもないので、ここは価格のみに焦点を絞って購入する事にした。HDDは2Tまでしか認識せず、USB3にも対応していない(下位互換が保たれているので問題はないが)ので、価格としては8,000円弱で購入できた。機種はWD社"WD Elements"で、電源はACアダプターを使って外部より供給されるタイプだ。HDD自体は、見た目も安っぽいプラケースに収納されており、特別な排熱処理がなされているわけでもないので、温度管理の面ではちょいと不安ではある。また、ゴム足が水平状態の4箇所のみというのも問題だ。縦置きの場合は、地震やちょっとしたアクシデントで転倒する不安があるので、ゴム足はむしろ縦置き状態の4箇所に付けて欲しかった。因みに、HDDは縦、横、どちらで設置してもダメージを受ける事はない。縦置きの場合なら、360度どの位置で固定しても問題ないが、横置きの場合は水平状態が保たれなければならない。
さて、実際に使ってみると、録画機とセットで使う場合の外付けHDDドライブ(録画機側の呼び方では"USB-HDD")が、意外と縛りの多い事に愕然とする。これは、、録画内容の管理情報を、録画機とHDDで共有するために、両者が紐付けされる事に起因するものだ。大きな問題点はふたつ。まず、TV録画以外のデータ、即ち、VHS等、外部入力を使って録画したもの、及び、HDビデオカメラで撮影したものは(SDカード、USBケーブル経由共に)、録画・移動(保管)する事は出来ないし、内蔵HDDから移動する事も出来ない。一番データサイズの大きいHDビデオカメラの動画などが保管できないのは致命的と言ってもいい。ふたつめは、TV番組の録画モードがDR(放送画質)でしか録画できないという事。もしも、それを低画質で残したいのであれば、一度、内蔵HDDに低画質で録画したものを外付けHDDに移動するか、外付けHDDにDRモードで録画したものを、外付けHDD自体に、低画質モードでダビングしなければならないのだ。以上の問題点から導き出される答は、「外付けHDDは、いっぱいになった内蔵HDDの録画番組を移動するために使う」という事だ。もちろん、最初からDR品質で残しておきたいものに関しては特に問題は無いが、それ以外の目的を遂行するには、すごぶる使い勝手の悪い代物なのである。まあ、本当に残したいものは、さっさとBDに焼いてしまうのが一番よろしい。そう考えると、この外付けHDDを積極的に購入する意味は、あまりなかったという結論に達するのである。注:このHDD自体に問題が有るわけではない。 (面白いオチは無しw)


WD製"WD Elements 2TB"。手前左側がACプラグ、右がUSB端子だ。

WD Elements Desktop 2.0TB (USB2.0, 静音/省電力, PC&Mac, レグザ/アクオス/ブラビアTV録画対応) WDBAAU0020HBK-JESN

WD Elements Desktop 2.0TB (USB2.0, 静音/省電力, PC&Mac, レグザ/アクオス/ブラビアTV録画対応) WDBAAU0020HBK-JESN