PAiSTe PST X Swiss Splash 10" を手に入れた!

今年はコロナ禍の影響でやりたい事がほとんどできなかった…なーんてのが、実は体のいい言い訳になっていたりして、ちょいと忸怩たる思いに駆られたりする今日この頃。しかし、自分も含め、音楽仲間たちが、思う様にバンド活動や音楽活動が出来なかったというのは事実で、活動形態の変化を余儀なくされたりもした。自分の場合、顕著だったのが、ドラマーとしての活動が激減し、代わりにパーカッションでのそれが増大した事。これは、フルバンド形態での活動が制限され、より少人数、小音量での活動へとシフトしたためだ。しかし、正直に言えば、パーカッションの演奏はド素人も同然で、一般の人が考える…ドラム叩けるんだからパーカッションなんて楽勝でしょ?という考えは全く当てはまらない。これは、ギター弾けるんだから、ベースなんて楽勝でしょ?というのとほぼ同じで、そうは問屋が卸さない(死語)、のである。

ところで、以前の記事でPAiSTeのColor Sound 900 SPLASH について書いたのだが、正直、スプラッシュシンバルは、ある程度の力で叩かないとあのインパクトのある音は出せない。つまり、弱く、小さな音ではあの特徴的な音を生かすのは難しいのだ。もちろん、ドラムセットでの使用であれば何ら問題ないのだが、小音量でのパーカッションという事になると、話は多少違ってくる。Color Sound 900の場合、とにかく見た目のインパクトは凄いのだが、もう少しサスティンの長い、クラッシュとスプラッシュの中間辺りの音が欲しい。欲を言えば、見た目のインパクトが大きければなお良い。いろいろと探しまくった結果、PAiSTeのPST XシリーズのSwiss Splash 10"が気になった。このPST Xというシリーズ、メーカーによると、うるさい、汚い、厄介(Noisy, Dirty & Trashy)、な音らしい(笑)が、最近では多くの人がYoutube等でレビューをアップしたり、メーカーサイトでも音源も公開しているので、実際に現物を̪試打するまでもなく音を確かめられたりする。その結果、見た目よりもサスティンが長い事と、軽く叩いただけでも、ある程度の音量を出せることが判明したため、購入へと踏み切った。

f:id:hisonus:20201208162920j:plainPST X Swiss Splash(手前)。表面は荒く研磨を掛けたような仕上げになっている。

 さて、このPST X Swiss Splash、何と言っても、一見ランダムに空けられた(実は計算されているらしい)大きさの違うホールが特徴的だが、上述の通り、サスティンは思ったよりも長い。もちろん、長いと言っても所詮はスプラッシュなので、用途的には一時的にインパクトを与えるものとして使うのが正しいのだが、パーカッションの一つとして扱う場合は、そこまでうるさくないクラッシュ、といった存在として使えるのである。音質的にはチャイナのサスティンが伸びた、という感じか。実際にライブで使ってみたのだが、その時はブラシでの演奏だったので、思う様な効果が得られなかったのが残念だったが、恐らく、ロッドを使った方がコントロールしやすいと思われる。もちろん、見た目という点では申し分ないインパクトを与えることが出来る。今度はちゃんとしたドラムセットに組み込んで叩いてみたい。

f:id:hisonus:20201208163024j:plain 見た目のインパクトは確かに大きいが、コントロールは意外と難しかった。(PinGreのサポート。BLACK CAT TIGER 永吉 ROCK’N ROLL HOUSEにて。)