TAMAのBlack Steel Mini - Tymps(4"x8"+4"x10")を手に入れた!

TAMAから以前販売されていたミニ・ティンバレス・セット。2年半くらい前から、いつかこいつを買ってやるぜと思っていたのだが、いつの間にか販売終了に!そして最近になってようやく発売されたのが、このBlack Steel Mini - Tymps。黒くなって(しかも少し高くなって)ちょっとばかり精悍になった。このBlack Steel Mini - Tympsは、6+8、8+10、10+12(インチ)と、サイズの違いで3種類のバリエーションが存在するのだが、今回購入したのは8+10の組み合わせだ。動画などで音色を確認したが、6+8だとかなり甲高い気がしたので、8+10に決定した。10+12でも良かったが、持ち運びという観点からすると、大きすぎるので見送った。定価は税込で22,000円だが、お馴染みSound Houseから16,800円で入手した。
到着したブツを見ると、本体はリムも含めて艶消しのブラック塗装だが、いかにも傷付きそうな仕上げで、実際に現場で使用した際、早くもやっちまった! まずは演奏中にリム同士がこすれて塗装が剥げ、更には取り付け用の金属製ロッドのギザギザでシェルの底が削れてしまった!! まあ、ドラムやパーカッションの類は、持ち運びや演奏に際して、どうしたってこういった傷は避けられないものだが、この製品は思っているよりもずっと軟弱な塗装だと思った方がいい(ただし、見た目はカッコイイ)。やっぱりね、クロムメッキは最高だな~と再認識した次第。

また、このセットにはクランプ(MC66)とLロッド(LLT)が付属しており、タムホルダーやシンバルスタンド等に容易にセットすることが可能だが、想像していた以上に本体、及びこのクランプが重いのでバランスに注意しないと転倒の危険がある。また、一般的なドラムセットは問題ないとして、パールのコンパクト・トラベラーへの装着は危険過ぎてお勧めしない。最低でもダブルレッグのスタンドかタムスタンドに装着するのがベストだろう。今回はボンゴスタンドの上部を引っこ抜いて、付属のMC66とLLTを使ってセットした。また、三脚の内の一本(これが奏者の真正面に来る)と同じ方向に本体を固定しないと転倒するのだが、こうなると本体がドラムセットよりもなかり遠くなってしまうため、LLTを最大限に手前に伸ばしてセットした。

パールのコンパクト・トラベラーとの組み合わせ。付属のスネアのスナッピーを切ってフロアタム代わりに。手前に出ているロッドのギザで傷つけてしまった!

では肝心の音。まず、最初から製品に付属しているクリアヘッドだが、まあ、これでもいいんだが、やはり初期装備品はどうしたってグレードが低いのと、あと、実はTAMAのロゴが入ったタムやスネアのヘッドは単体で購入できないので貴重だっていう、人によっては全く大した事のない理由で交換した(笑)。今回は、生まれて初めてのEVANSを購入してみた。もちろん、ティンバレス専用のヘッドってのも、例えばマイネルやLPとかから販売されてはいるんだが、基本的にはタムのヘッドでも全く構わない。というか、そういったパーカッション専門のメーカーであっても、自社でヘッドを製造しているとは思えない。恐らくREMOだとかEVANS等に製造を委託して、ロゴを印刷しただけだと思うんだ(TAMAではEVANS製でTAMAロゴのヘッドを使っているものもある)。それよりも、問題なのはヘッドの種類で、基本的にはクリアヘッドがデフォで、後は、厚みだったり、音色だったりするわけだが、仮にもティンバレスと名の付くものだから、抜けの良さが身上。となると、極端に厚みがあったり、二重構造だったりするものは、クリアヘッドであっても音が詰まったり、ミュート気味になったりしてしまうので避けたい。最終的には、メーカーによる製品の比較表や比較動画などを参考にして、EVANS の「G1 Clear」に決定!厚さ10milで 1ply(一層)構造だ。実際に叩いてみた様子は下の動画を参考にしてもらいたいが、思っていたよりもずっと耐久性が高く、思いきり叩いても打痕があまり付かない。ただし、張ったばかりのヘッドはすぐに緩みが出るので、増し締めっていうのを何回か繰り返す必要がある。

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