LD終了のお知らせ

昨日の新聞にLD生産中止の記事が載っていたが、まずは、ここまで事業を継続してきたパイオニアの企業姿勢に敬意を表したい。LDがここまで永らえて来たのにはカラオケという背景がある。今時は通信カラオケで、最新の楽曲が即座に提供されるシステムが一般化しているが、やはり小さな飲食店では相変わらずこのLDであったのだ。そのため、数年前まではまだ演歌系のカラオケソフトが生産されていた。また、映画マニアにしてみれば、LDというのは、当時、マテリアルの完全なる最終形という認識があった。つまり、とりあえずは何十年の間というか…大雑把に言えば「死ぬまで壊れない」という認識だ(これは、LDの再生が非接触方式だったからで、現にそれが理由で、ライバルのVHDは完全に駆逐された)。そのため、マニアは膨大な量のソフトを所蔵する事になり、そのライブラリーを死蔵させないための予備機としての需要も少なからずあったのだろうと推測する。もちろん、彼らもDVDやブルーレイには移行しているのだろうが、あえて買い直す必要も無い作品や、DVD、ブルーレイ化されていない、或いはそれが不可能な作品も多いため、そう簡単に切ることは出来ないのだろう。ビートルズの映画「LET IT BE」のLDが、十年ほど前の中古価格で8万円だったのには驚いた(しかもジャケットがボロボロだった)が、要するにそういう事だ。自分の手元にも、恐らく何らかのきっかけでブームが再燃しなければ、絶対にDVD、ブルーレイ化されない作品がいくつかある。これ、DVD化してくれないかねえ、ポニーキャニオンさんww